2026/10/112026/10/11
千葉県船橋市習志野台にある、1987年築の軽量鉄骨造2階建て賃貸アパートで、退去後の原状回復工事を行いました。
今回ご相談いただいたのは、東京都内にお住まいの個人オーナー様ご夫婦です。最初のお問い合わせは奥様からで、お見積もりの際には現場まで足を運んでくださいました。
工事内容は、DK・洋室・和室のクロス張り替え、壁のボード穴補修、水回りの小修繕、エアコン洗浄、室内のハウスクリーニングなどです。
作業中には賃貸管理会社によるお客様の内見もあり、協力職人と私で工事内容を直接説明しました。また、2階のベランダ清掃では、ほかのお部屋の入居者様へのご挨拶や洗濯物への配慮も必要でした。
今回は、工事前の現場写真を交えながら、原状回復の内容だけでなく、オーナー様や管理会社とのやり取り、現場での対応についてもお伝えします。
目次
現地調査で確認した室内の状態と工事範囲
現地調査では、各部屋の壁や床、水回りの設備などを確認しながら、必要な工事を整理していきました。
築年数が経過した賃貸住宅では、見た目の汚れだけでなく、建具の不具合や壁の傷みなど、細かな修繕が必要になることもあります。
今回も、右和室には壁のボードに穴があり、キッチンではコンロ台の扉キャッチ、浴室では水栓のパッキンに交換が必要な箇所がありました。
また、洗面化粧台の交換や洋室の床材については、通常の原状回復とは分けて見積もりに盛り込みました。
クロスについては既存の壁紙の状態を確認し、重ね張りで対応する計画としました。ただし、下地に傷みがある部分は補修が必要です。
現地調査で大切にしているのは、何でも交換することではなく、今の状態で使えるものと、手を入れた方がよいものを分けることです。
こうして確認した内容をもとに、実際の工事と追加で検討する工事を整理しました。
クロス張り替え・小修繕・ハウスクリーニングの内容
現地調査で確認した内容をもとに、内装工事・小修繕・清掃作業をまとめて見積もりました。
今回の工事で中心となったのは、各部屋のクロス張り替えです。DK・洋室・左右の和室を合わせると、施工対象は約112㎡になります。
壁紙は量産品を使用し、既存クロスへの重ね張りを基本としました。下地に問題がある箇所については、状態に応じた補修が必要になります。
項目 | 内容 |
|---|---|
クロス張り替え | DK 38.8㎡、洋室 21.6㎡、左和室 25.8㎡、右和室 25.6㎡ |
壁の補修 | 右和室のボード穴補修 |
キッチン | コンロ台扉キャッチ2箇所の交換 |
浴室 | 水栓パッキン交換 |
清掃 | 室内ハウスクリーニング |
エアコン | DK・左和室の分解洗浄を見積もり |
なお、左和室のエアコンについては、製造年数が古く、分解洗浄ができない状態でした。
また、洗面化粧台の交換や洋室のクッションフロア張り替えなども、追加の提案工事として見積もりに含めています。
原状回復では、内装をきれいにするだけでなく、次の入居者様が使用する設備の状態も確認する必要があります。
今回も、内装・小修繕・清掃をそれぞれ別の作業として考えるのではなく、室内全体の状態を踏まえて工事内容を組み立てました。
原状回復工事後のDK・キッチンまわり
DKのクロス張り替えや室内清掃を行った現場です。写真には作業で使用した道具や資材も残っており、片付け途中の様子が分かります。
クロス張り替え後の室内壁面
クロス張り替えを行った室内の様子です。出入口や壁の取り合い部分も含め、仕上がりを確認しています。
原状回復工事中に賃貸管理会社の内見対応も
まだ作業中だったため、室内には工事の道具や資材もあり、完成した状態を見ていただけるわけではありません。
そこで、協力職人と私も一緒に、今回どのような工事を行っているのか、お客様に直接説明しました。
実際に作業している職人がその場にいるので、工事内容について具体的にお伝えできたのはよかったと思います。
賃貸物件の原状回復では、工事が終わる前に入居希望者の内見が入ることもあります。
オーナー様としても、次の入居者を早く決めたいという事情があるでしょうし、管理会社の担当者様も募集と工事の進み具合を確認しながら動いています。
私たちも、工事だけを進めればよいわけではありません。
こうした予定外の対応が入ったときも、管理会社の担当者様やお客様に現在の状況をきちんとお伝えすることが大切だと感じています。
今回も、職人と一緒に現場にいたからこそ、その場で対応できた出来事でした。
2階ベランダ清掃での入居者様への配慮と鍵の管理
今回の工事では、室内だけでなく、2階のベランダもハウスクリーニングの対象でした。
ベランダの清掃では水を使用するため、ほかのお部屋にお住まいの入居者様への配慮も必要になります。
事前にオーナー様から、作業中は洗濯物を干さないよう入居者様へお伝えいただき、清掃当日には私たちからもご挨拶をしました。
賃貸アパートでは、空室の工事だからといって、そのお部屋のことだけを考えればよいわけではありません。
特に水を使用する作業では、周囲のお部屋や洗濯物への影響を考えて進める必要があります。
また、今回はオーナー様にキーボックスを設置していただきました。
職人が現場に入るたびにオーナー様に立ち会っていただく必要がなく、作業の日程に合わせて出入りできるため、鍵の受け渡しもスムーズになりました。
東京都内にお住まいのオーナー様に、毎回船橋市まで足を運んでいただくのは大変です。
こうした事前の連絡や鍵の管理も含めて、工事を進めるうえで大切な段取りだと感じています。
原状回復工事は、クロスを張ったり設備を直したりするだけではなく、入居者様やオーナー様への配慮も欠かせない仕事です。
洋室のクッションフロア張り替え後
経年劣化が見られた洋室の床を、クッションフロアに張り替えました。窓から日差しが入る、施工後の室内の様子です。
浴室シャワーホースまわりの施工後の様子
浴室のシャワーホースと水栓まわりの写真です。水回りの細かな部分も、原状回復にあわせて確認・対応しました。
工事が終わって、オーナー様から思いがけない贈り物
今回の原状回復工事では、オーナー様にも仕上がりを喜んでいただけました。
そして工事が終わったあと、オーナー様からローリエという、煮込み料理などに使う香りのよい葉っぱをいただきました。
せっかくいただいたので、自宅でシチューを作るときに使ってみました。
普段は現場の写真ばかり撮っていますが、この日は完成したシチューを撮影して、オーナー様にLINEでお礼を送りました(笑)。
「シチューに入れて美味しくいただきました😊」
すると、オーナー様からも楽しいお返事が。
工事のご相談がきっかけで知り合ったオーナー様ですが、仕事が終わってからも、こうした何気ないやり取りができるのはうれしいものです。
クロスの張り替えや床の工事、職人との段取りなど、現場ではいろいろなことがあります。
でも、最後にこういう出来事があると、この仕事をやっていてよかったなと思います。
いただいたローリエのおかげで、いつものシチューがちょっと特別な一皿になりました(笑)。
船橋市の賃貸アパート原状回復・法人施設の定期清掃は一心企画へ
一心企画では、船橋市を中心に、個人オーナー様や賃貸管理会社様からの原状回復工事、小修繕、ハウスクリーニングのご相談を承っています。
また、千葉県内の老人ホーム・介護施設など、法人施設向けの専門清掃にも対応しています。床洗浄・ワックス、浴室・トイレの特別清掃など、まずは1回のスポット清掃から、月1回などの定期清掃までご相談いただけます。
現場の状態やご希望を確認したうえで、必要な作業とお見積もりをご案内いたします。
賃貸物件のオーナー様、管理会社様、施設運営会社のご担当者様は、お気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人|一心企画 杉野陽一
原状回復工事に20年以上携わり、現在は千葉県船橋市を拠点に、老人ホーム・介護施設など法人施設の清掃・原状回復・日常修繕に加え、船橋市を中心とした空き家管理にも対応しています。現地確認や業者手配、工程調整、完了確認、写真付き報告まで、これまでの現場経験をもとに情報を発信しています。

