船橋市|賃貸マンション大規模修繕
2026/10/032026/10/03
この記事を書いた人
千葉県船橋市にある築40年の全面タイル張り賃貸マンションでは、改修前に20〜25%ほどあった空室が、大規模修繕・改修を進める中で工事完了前に満室となった事例があります。
今回の記事は、この大規模修繕・改修に携わった稲葉さんにご協力いただき作成しています。
稲葉さんは、長年にわたり賃貸マンションやアパートの外壁塗装・大規模修繕・改修に携わってきた実務経験者です。これまでには、九段下会館の交番、大手デパートの大規模修繕・改修、明治記念館の保養施設、紀伊國屋書店本店など、さまざまな建物の修繕・改修工事にも携わってきました。
現在は千葉県・東京都を中心に、個人オーナー様が所有する賃貸物件の空室対策や、建物の価値を高めるための大規模修繕・改修、各種修繕業務を某建設会社で担当しています。
一心企画とは、賃貸住宅の修繕や建物改善について意見交換を重ねるご縁があり、この記事では稲葉さん自身の現場経験をもとに、賃貸オーナー様が大規模修繕・改修を考える際に知っておきたいポイントをお伝えします。
目次
船橋市・築40年の賃貸マンションで行った大規模修繕・改修
概要
築40年を迎えた賃貸マンションで、大規模修繕・改修を行った事例です。
この建物は、築年数が経っている一方で、外壁は全面タイル張りとなっており、当時としてはしっかりとした造りのマンションでした。
ただ、年月の経過とともに、タイルの柄や色合いが現在の入居者ニーズに合いにくくなり、建物全体の印象にも古さが出ていました。実際に、改修前には20〜25%ほどの空室があり、オーナー様から今後の改善についてご相談をいただきました。
そこで今回は、単に外壁をきれいにするだけではなく、空室対策も意識しながら、色彩・仕様・デザインを含めて大規模修繕・改修の内容を検討しました。
工事を進めた結果、もともと20〜25%ほどあった空室は、工事完了を待たずに満室となりました。改修後は周辺からの評価も高く、オーナー様にもご満足いただける形でお引き渡しすることができました。
この事例では、「古くなったから直す」という考え方だけではなく、建物の印象や入居者からの見え方まで含めて改修内容を考えることが、賃貸物件の価値を高めるうえで重要なポイントとなりました。
改修前の外観と、大規模修繕・改修で見直したポイント
築40年を迎えたこのマンションは、外壁そのものは全面タイル張りで、建物としての良さが残っていました。
一方で、長い年月の中でタイルの色や柄が周囲の建物と比べて古く見えるようになり、入居を検討する方が最初に受ける外観の印象にも影響していました。
今回の大規模修繕・改修では、既存の建物を活かしながら、「古くなった部分を直す」だけではなく、賃貸マンションとして今後も選ばれやすい外観にすることを意識しています。
改修前
築40年を迎え、全面タイル張りの外観には色合いやデザインの古さが目立つようになっていました。
改修後
既存の建物を活かしながら、色彩と外観デザインを見直し、賃貸マンションとして明るく現代的な印象に仕上げました。
なぜこの色・デザインに変更したのか
今回の大規模修繕・改修では、単に古くなった外壁をきれいにするだけではなく、賃貸物件としての印象をどう変えるかを重視しました。
改修前は、全面タイル張りで建物そのものはしっかりしていた一方、色合いや柄に時代を感じやすく、現在の入居者から見ると少し古い印象を持たれやすい外観になっていました。
そこで、既存の建物の形状を活かしながら、全体の色合いを落ち着かせ、すっきりと見えるデザインへ変更しています。
賃貸マンションの大規模修繕・改修では、劣化部分を直すことはもちろんですが、入居を検討する方が最初に目にする「外観の印象」まで考えることも大切です。
今回も、建物の状態だけでなく、周辺環境や賃貸物件としての見え方を意識しながら、色彩や仕上がりを決めていきました。
大規模修繕・改修で見直したポイント
今回の工事では、外壁の見た目だけを変えるのではなく、建物全体の印象を整えることを意識しました。
築年数が経過した賃貸マンションでは、一部分だけをきれいにしても、周囲とのバランスによっては古さが残って見えることがあります。
そのため、外壁の色や仕上がりだけでなく、建物全体を見たときに統一感が出るように、大規模修繕・改修の内容を検討しました。
特に今回は、もともとの建物が持っている形や特徴を活かしながら、古さを感じさせる部分を整理し、現在の賃貸住宅として違和感のない外観へ近づけています。
ここからは、実際のビフォー・アフター写真を見ながら、どの部分をどのように見直していったのかをご紹介します。
改修前
共用廊下は、床や壁面の色合いに築年数を感じやすく、全体的に暗い印象になっていました。
改修後
床・壁面の色調を整え、共用廊下全体を明るく清潔感のある印象へ見直しました。
屋上の塔屋も建物全体の印象に合わせて改修
屋上の塔屋は、普段あまり目にする場所ではありませんが、外壁と同じように年月の経過による色あせや汚れが目立ちやすい部分です。
今回の大規模修繕・改修では、建物全体のデザインや色合いに合わせて、塔屋部分についても仕上がりを見直しました。
外観だけを部分的にきれいにするのではなく、建物全体で統一感が出るように整えることで、改修後の印象もまとまりやすくなります。
改修前
塔屋は、既存タイルの色合いや帯部分が目立ち、建物全体として少し古さを感じる印象になっていました。
改修後
建物全体の配色に合わせて塔屋も落ち着いた色調に整え、外観全体に統一感が出るよう仕上げました。
屋上防水も建物を長く維持するために見直しました
屋上は普段あまり目に触れない場所ですが、雨水から建物を守る重要な部分です。
築年数が経過した建物では、防水層の劣化や表面のひび割れ、色あせなどが進んでいることもあるため、大規模修繕・改修の際には外観だけでなく、屋上の状態もあわせて確認していきます。
今回の工事でも、既存の状態を確認したうえで屋上防水を見直し、今後も建物を維持していくことを考えながら施工しました。
改修前
屋上防水は全体に経年による色あせや使用感が見られ、防水層の状態確認とあわせて改修が必要な状況でした。
改修後
屋上防水を改修し、見た目だけでなく今後の建物維持も意識した仕上がりとなりました。
工事完了後にオーナー様からいただいたお手紙
大規模修繕・改修の完了後、オーナー様からお手紙をいただきました。
工事の仕上がりだけでなく、打ち合わせから工事完了までの対応や、現場での職人の姿勢についても評価していただいています。
実際に工事をご依頼いただいたオーナー様の声としてご紹介します。
この度は、当物件の工事に際し大変お世話になり、誠にありがとうございました。
貴社の皆様には、初期の打ち合わせから工事完了に至るまで常に丁寧で、誠実なお仕事ぶりで対応していただき、深く感謝しております。
細部に至るまで心を配られた施工は、まさに職人技と呼ぶにふさわしいもので、安心して一任することができました。
工事が始まってからは、現場の職人の皆様の明るく気さくなお人柄に触れ、日々の作業にも心温まるものを感じました。
信頼できる方々に囲まれ、改めて「人と人との繋がりの大切さ」を実感した次第です。
機会がございましたら、またお願いしたいと思っております。
今回の大規模修繕・改修で行った主な工事
今回の大規模修繕・改修では、写真でご紹介した外観・共用部・塔屋・屋上防水のほかにも、建物の状態に合わせてさまざまな工事を行っています。主な施工内容をまとめると以下の通りです。
工事項目 | 主な施工内容 |
|---|---|
施工内容 | 規模改修工事 |
外壁改修工事 | タイル全面無機質塗料塗装工事一式(色彩:パントーン世界共通色)、シール打ち替え工事(外壁タイル全面・アルミ手摺・笠木・サッシ廻り全面・ブリッジ工法) |
防水工事 | 全世帯ベランダ防水工事、タイル床補修および防水工事、最上階ガラス屋根無機ガラス質特殊防水材防水工事 |
塗装工事 | アルミ塗装工事(手摺・アルミ枠・アルミパネル等全面)、フッ素樹脂塗料「ディフロン」塗装、手摺等へ「ボンフロンフッ素」塗布(ホコリ・塩害対策) |
共用部改修工事 | エントランス正面壁コテ仕上げ「フッコーモラート」、ゴミ処理場外壁左官工事一式・イタリアンレンガ張り一式工事、各階共用部通路床タイル塗装工事(ガラス質特殊塗料「デビルスター」塗装・硬度6H) |
設備工事 | 下水工事一式(ハツリ・配管取り付け交換工事一式)、電気工事(共用部通路照明器具取り付け工事・エントランス入り口廻りLEDチューブ型取り付け工事一式) |
外構工事 | 駐車場床コンクリート打ち替え工事一式(タイルハツリ・補強ネット・コンクリート打ち替え) |
作業風景
実際の改修物件を、個人オーナー様へ現地案内
今回の物件は、大規模修繕・改修の実例として、個人オーナー様への現地案内も行っています。
写真や資料だけでは伝わりにくい外観の印象や、共用部の仕上がり、色彩の見え方などを、実際の建物を見ながら確認していただけるようにしています。
大規模修繕・改修は、単に建物をきれいにするためだけの工事ではありません。空室対策、近隣物件との差別化、建物の維持・価値向上まで含めて考えることが重要です。
実際の施工事例を現地で確認することで、「どこまで印象を変えられるのか」「どの部分に費用をかけるべきか」「今後の賃貸経営にどうつなげるか」を、より具体的にイメージしていただけます。
この物件では、個人オーナー様が今後の大規模修繕・改修を検討する際に、空室対策や物件価値の向上まで含めて考えるための実例としてご案内しています。
大規模修繕・改修をご検討の個人オーナー様へ
大規模修繕・改修は、建物の劣化を直すだけでなく、空室対策や近隣物件との差別化、今後の建物価値をどう維持・向上させていくかまで考えることが大切です。
稲葉さんは現在も、千葉県・東京都を中心に個人オーナー様の物件について、建物の状態や周辺環境、賃貸経営の方向性を見ながら、修繕・改修の相談に対応しています。
「そろそろ大規模修繕を考えたい」
「外観が古く見えるようになってきた」
「空室対策も含めて建物を見直したい」
「近隣物件との差別化を考えたい」
このようなお悩みがありましたら、一心企画までお気軽にご相談ください。
一心企画が窓口となり、今回の記事を執筆した稲葉さんへおつなぎいたします。
必要に応じて、今回ご紹介した改修物件の現地案内についてもご相談いただけます。
この記事を書いた人|一心企画 杉野陽一
原状回復工事に20年以上携わり、現在は千葉県船橋市を拠点に、老人ホーム・介護施設など法人施設の清掃・原状回復・日常修繕に加え、船橋市を中心とした空き家管理にも対応しています。現地確認や業者手配、工程調整、完了確認、写真付き報告まで、これまでの現場経験をもとに情報を発信しています。
