賃貸管理会社の修繕クレーム
2026/09/102026/09/10
賃貸管理会社に寄せられる入居者からのクレームには、エアコンが冷えない、給湯器からお湯が出ない、インターホンが鳴らない、水漏れが起きたといった設備・修繕に関するものがあります。
こうした設備トラブルは、不具合そのものだけでなく、業者が決まらない、訪問日が決まらない、途中経過が伝わらないなど、修繕対応が長期化することで入居者からの催促や不満につながりやすくなります。
一心企画では、管理会社から修繕案件を受けた後、入居者への連絡・症状確認・日程調整・現地確認・業者手配・工程調整・進捗連絡・完了確認・写真付き報告まで、外部の修繕窓口として一括して対応しています。
すでに入居者から催促が続いている、既存業者ではなかなか進まないなど、少しクレーム寄りになった修繕案件も1件からご相談いただけます。
目次
賃貸管理会社に多い修繕クレームとは?
賃貸管理会社には、入居者からさまざまな問い合わせが入ります。
騒音やゴミ出しなどの生活マナー、契約に関する確認、共用部の不具合などがありますが、日常的に発生しやすいのが設備の故障や室内の不具合に伴う修繕相談です。
全日本不動産協会が紹介する賃貸管理の実務情報でも、管理会社の入居者対応のうち、設備に関する問い合わせ・クレームは約40%前後を占めるとされています。
設備・修繕の相談は種類が多い
入居者から管理会社へ入る設備トラブルには、さまざまなものがあります。
設備・箇所 | 入居者からの主な相談 |
|---|---|
エアコン | 冷えない・動かない・異音がする |
給湯器 | お湯が出ない・温度が安定しない |
インターホン | 鳴らない・モニターが映らない |
水回り | 水漏れ・詰まり・水が止まらない |
換気扇 | 動かない・吸い込みが弱い・異音 |
建具 | ドアや窓が閉まらない・動きが悪い |
こうした連絡の多くは、最初から強いクレームとして始まるわけではありません。
たとえば、エアコンが冷えないので見てほしい、給湯器からお湯が出ない、といった通常の修繕依頼から始まるケースもあります。
問題は、この状態が何日も続くことです。
業者が決まらない、訪問日が決まらない、途中経過の連絡がない。
こうした状態が続くことで、普通の修繕依頼だったものが、入居者からの催促や不満を伴う案件へ変わっていきます。
そのため修繕クレームを考える際は、設備の故障内容だけではなく、修繕対応がどこで止まっているのかを見ることが重要です。
修繕クレームにつながりやすい設備トラブル
設備トラブルの中でも、入居者の生活への影響が大きいものほど、対応の遅れが催促や不満につながりやすくなります。
特にエアコン・給湯器・水回り・インターホンなどは、毎日の生活で使用する設備です。
故障した状態が続けば、入居者としても「いつ直るのか」を早く知りたくなります。
エアコン・給湯器は季節によって緊急度が変わる
夏場にエアコンが冷えない、冬場に給湯器からお湯が出ないといった不具合は、生活への影響が大きくなります。
一方で、繁忙期には対応できる業者がすぐに見つからなかったり、部品や交換機器の手配に時間がかかったりすることもあります。
このとき管理会社に必要なのは、修理を即日完了させることだけではありません。
現状を確認し、業者を手配し、いつ頃次の連絡ができるのかを入居者へ伝えることも重要です。
インターホンや換気扇も放置すれば不満につながる
インターホンが鳴らない、モニターが映らない、換気扇が動かないといった不具合もあります。
緊急性が低いと判断されると、他の案件を優先して後回しになりやすいケースがあります。
しかし、入居者から見れば自宅の設備に不具合が起きていることに変わりはありません。
管理会社側の優先順位と、入居者が感じている不便さが一致するとは限らないことに注意が必要です。
水漏れなどは二次被害にも注意する
トイレ、キッチン、洗面所などの水漏れは、入居者の不便だけでなく、床や壁への被害、場合によっては下階への漏水などにつながる可能性があります。
そのため、症状を聞いた段階で緊急性や二次被害の可能性を確認し、必要な対応を判断することが大切です。
設備によって故障内容や必要な業者は異なります。
ただ、どの設備にも共通しているのは、修繕が止まったまま入居者を待たせないことです。
次章では、通常の設備故障や修繕依頼が、なぜ入居者からの催促やクレーム寄りの案件へ変わっていくのかを整理します。
設備故障がクレームに変わるのは「故障した瞬間」ではない
エアコンや給湯器、インターホンなどに不具合が起きても、入居者が最初から強い不満を持って管理会社へ連絡してくるとは限りません。
多くの場合は、壊れた設備を直してほしいという通常の修繕依頼から始まります。
それがクレーム寄りの案件へ変わるきっかけの一つが、修繕の進捗が入居者から見えなくなることです。
「待っている時間」が長くなると催促が増える
管理会社では業者へ連絡していても、入居者にはその状況が見えません。
業者からの折り返し待ち、現地確認の日程調整、見積待ち、部品の確認など、管理会社側では対応を進めている場合もあります。
しかし、その間に連絡がなければ、入居者からは**「何も進んでいないのでは?」**と見えてしまいます。
段階 | 修繕の状況 | 入居者が感じやすいこと |
|---|---|---|
受付直後 | 不具合を管理会社へ連絡 | 対応を待つ |
業者手配中 | 訪問日がまだ決まらない | いつ来るのか気になる |
数日経過 | 途中経過が分からない | 催促したくなる |
長期化 | 修理・交換時期が不明 | 不満や不信感が強くなる |
さらに長期化 | 何度も確認が必要になる | クレーム寄りになりやすい |
管理会社にとっては「業者からの回答待ち」でも、入居者にとっては「管理会社から連絡が来ない時間」です。
ここに認識の差があります。
管理会社の修繕対応が長期化する原因
修繕対応が長期化する原因は、管理会社の担当者が何もしていないからとは限りません。
実際には、一つの修繕案件を完了させるまでに、入居者・業者・社内・オーナーなど複数の関係者との確認や調整が必要になります。
さらに複数の修繕案件を同時に抱えていれば、一つひとつの進捗を追い続けるだけでも担当者の負担は大きくなります。
修繕は「業者へ連絡して終わり」ではない
たとえば、入居者からエアコンが動かないと連絡が入った場合でも、すぐに工事日が決まるとは限りません。
症状の聞き取り、業者選定、入居者との訪問日調整、現地確認、見積取得、必要な承認、部品や機器の手配など、修繕完了までにはいくつもの工程があります。
特に対応が止まりやすいのが、次のような場面です。
長期化しやすい場面 | 管理会社側で発生する業務 |
|---|---|
症状だけでは工種が分からない | 対応できる業者を探す |
業者から返事が来ない | 再連絡・別業者の検討 |
入居者と予定が合わない | 訪問日の再調整 |
見積が届かない | 業者への確認・催促 |
複数業種が必要 | 各業者の手配・施工順の調整 |
修理まで時間がかかる | 入居者への途中経過の連絡 |
案件が増えるほど「確認する仕事」が増える
一件ずつ見れば難しくない業務でも、同時に何件も発生すると、誰からの返事を待っているのか、次に誰へ連絡するのかを管理する仕事が増えていきます。
その結果、通常の修繕依頼だった案件が数日、数週間と長期化し、入居者から催促が入ることがあります。
重要なのは、担当者がすべてを抱え込むことではありません。
修繕案件を最後まで動かし続けられる体制をつくることが、クレームの長期化を防ぐためには重要です。
次章では、入居者から催促が増える前に、どのような連絡や進捗管理が必要なのかを見ていきます。
入居者から催促が増える前に必要な対応
修繕対応では、すべての設備トラブルをすぐに解決できるとは限りません。
エアコンや給湯器の交換機器がすぐに用意できない、対応できる業者の予定が埋まっている、入居者との訪問日が合わないなど、どうしても時間が必要になるケースがあります。
そんなときに重要なのが、修繕が完了するまで入居者を「連絡待ち」の状態にしないことです。
修理日が決まっていなくても伝えられることはある
業者の訪問日がまだ決まっていない場合でも、
現在どこまで進んでいるのか。
何の回答を待っているのか。
次はいつ頃連絡できるのか。
この3点を伝えることはできます。
たとえば、給湯器の交換機種を確認している途中であれば、修理日が確定していなくても、その状況を入居者へ共有できます。
何も連絡がない状態と、現在の進捗が分かっている状態では、入居者が感じる不安は大きく変わります。
催促されてから確認する流れを減らす
修繕案件が増えてくると、どうしても入居者から催促 → 業者へ確認 → 入居者へ回答という流れになりやすくなります。
しかし、この状態が続けば、担当者は通常業務に加えて催促への対応まで抱えることになります。
そこで大切なのが、案件ごとに次の連絡・確認をするタイミングを決めておくことです。
業者から回答が来なければ確認する。日程が決まれば入居者へ伝える。工事まで期間が空くなら途中経過を共有する。
こうして修繕案件を前へ動かすことで、入居者から何度も確認される状況を減らしやすくなります。
「直す」だけでなく「進める」ことが重要
設備トラブルへの対応では、最終的に修理・交換を完了させることが必要です。
ただし管理会社の実務では、それだけではありません。
入居者への連絡、業者への確認、日程調整、進捗管理を途切れさせず、修繕完了まで案件を進めることも重要な仕事です。
それでも、すでに入居者から何度も催促が入っている、既存業者ではなかなか日程が決まらないなど、対応が難しくなっている案件もあります。
次章では、すでに少しクレーム寄りになった修繕案件をどう進めるかを見ていきます。
すでにクレーム寄りになった修繕はどうする?
入居者から何度も催促が入っている、修繕を依頼してから時間が経っている、既存業者へ連絡してもなかなか日程が決まらない。
こうした状態になると、通常の修繕案件よりも担当者の心理的な負担は大きくなります。
しかし、少しクレーム寄りになったからといって、管理会社だけで最後まで抱え続ける必要はありません。
修繕に伴う入居者対応や業者手配を、途中から外部へ任せる方法もあります。
既存業者で進まない1件だけでも切り分ける
管理会社には、すでに付き合いのある修繕業者や協力会社がいることも多いでしょう。
その関係をすべて変更する必要はありません。
たとえば、
業者から返事がなく止まっている。
複数の不具合があり、どの業者へ頼むべきか分からない。
入居者から何度も催促が入り、担当者が対応に追われている。
現地確認までは終わったものの、その後の修繕が進んでいない。
このような案件だけを切り分けて、別の修繕窓口へ相談する方法があります。
クレーム対応ではなく「止まっている修繕を進める」
一心企画が対応するのは、家賃や契約、騒音、近隣トラブルなどのクレーム全般ではありません。
対象となるのは、設備故障や室内の不具合など、修繕に伴って入居者対応が難しくなっている案件です。
このような場面で必要なのは、入居者とのやり取りだけを代行することではありません。
症状を確認し、必要な業者を手配し、日程を決め、修繕そのものを完了まで前へ進めることが必要です。
一心企画では管理会社から案件情報を共有いただき、了承を得たうえで、入居者へ直接連絡して修繕対応を進めることができます。
難しくなった1件を新しい窓口へ任せる
すでに入居者から催促が入っている案件でも、現在の状況を整理して、次に必要な対応を決めることで再び動かせる場合があります。
既存業者をすべて切り替えるのではなく、今困っている修繕1件から相談する。
これも管理会社の修繕業務を外部化する方法の一つです。
修繕案件を外部窓口に任せる方法
入居者から修繕の連絡が入った後、その案件を管理会社の担当者だけで最後まで追い続ける必要はありません。
一心企画では、管理会社から案件情報を共有いただいた後、入居者への連絡から修繕完了、写真付き報告までを外部の修繕窓口としてまとめて対応します。
管理会社から案件情報を共有してもらう
最初に管理会社から、物件情報、不具合の内容、入居者の連絡先など、修繕対応に必要な情報を共有していただきます。
あわせて入居者へ、一心企画から修繕について直接連絡することを了承・案内していただきます。
そこから先の連絡や日程調整は、一心企画が進めます。
入居者への連絡から業者手配まで対応する
一心企画から入居者へ連絡し、現在の症状や発生時期などを確認します。
必要に応じて現地確認を行い、エアコン、給湯器、インターホン、水回り、建具など、症状に応じて必要な工種を判断して業者を手配します。
複数の業者が必要になる場合も、それぞれの訪問日や施工順を調整します。
業務 | 管理会社 | 一心企画 |
|---|---|---|
案件情報の共有 | ○ | |
必要な承認・オーナー確認 | ○ | |
入居者への連絡 | ○ | |
症状の聞き取り | ○ | |
現地確認 | ○ | |
必要工種の判断・業者手配 | ○ | |
入居者との日程調整 | ○ | |
工程・進捗管理 | ○ | |
完了確認・写真整理 | ○ | |
写真付き完了報告書 | ○ |
管理会社は進捗を一件ずつ追い続けなくていい
修繕対応を外部窓口へ任せる目的は、単に業者を紹介してもらうことではありません。
入居者・職人・複数業者の間に入り、修繕完了まで案件を動かす役割そのものを外部へ任せることです。
修繕完了後は、施工前後の写真を整理した写真付き完了報告書を管理会社へ提出します。
管理会社側で写真を集め直したり、報告書を一から作り直したりする負担を減らし、そのままオーナーへの報告に使いやすい形に整えます。
つまり一心企画が担当するのは、工事だけではありません。
入居者対応・業者手配・日程調整・進捗管理・完了確認・報告まで含めて、修繕案件を最後まで終わらせることが外部修繕窓口の役割です。
次章では、既存の修繕業者をすべて変更するのではなく、まず困っている1件から一心企画を利用する方法を説明します。
まず1件から外部修繕窓口を使うという選択肢
外部の修繕窓口を利用するからといって、現在付き合っている修繕業者をすべて変更する必要はありません。
一心企画では、まず困っている修繕1件からご相談いただくことができます。
たとえば、入居者から催促が続いている案件、既存業者から返事が来ない案件、複数の不具合が重なっている案件などです。
既存業者で対応できる案件はそのままでいい
長く付き合っている業者がいて、問題なく進んでいる修繕まで一心企画へ切り替える必要はありません。
一方で、
繁忙期でいつもの業者が動けない。
エアコンと水回りなど複数の工種が絡んでいる。
入居者との日程調整が何度も必要になっている。
催促が続き、少しクレーム寄りになっている。
このような案件だけを外部へ切り分けることもできます。
管理会社にとっても、いきなり修繕体制全体を変更するより、実際の1案件で対応範囲や報告方法を確認してから判断する方が導入しやすくなります。
1件の修繕から継続的な窓口へ
最初の1件では、入居者への連絡、現地確認、業者手配、日程調整、施工管理、完了確認、写真付き報告まで、実際の流れを確認していただけます。
そのうえで必要であれば、通常の入居中修繕や原状回復、共用部の修繕など、任せる範囲を少しずつ広げることも可能です。
最初からすべてを任せるのではなく、管理会社が負担に感じている業務から外部化する。
これが一心企画の考える修繕窓口の使い方です。
修繕案件を抱え込む前に、外部へ任せられる部分を切り分けておくことで、入居者から催促が入ってから動く修繕対応から、案件を先回りして進める体制へ変えていくことができます。
Q&A|修繕クレーム・外部修繕窓口について
Q1.すでに入居者から何度も催促が入っている修繕でも相談できますか?
はい、可能です。
対応が長期化している、入居者から催促が続いている、既存業者ではなかなか進まないといった修繕案件もご相談いただけます。
現在の状況を整理したうえで、入居者への連絡から必要な業者の手配、日程調整、修繕完了まで対応します。
Q2.入居者へ直接連絡してもらえますか?
はい、可能です。
管理会社の了承のもと、入居者の連絡先を共有いただき、一心企画から直接連絡して症状確認や訪問日の調整を行います。
Q3.どの業者に頼めばいいか分からない修繕でも大丈夫ですか?
はい、ご相談いただけます。
現地の状況を確認し、必要な工種を判断したうえで業者を手配します。
水道・電気・大工・内装など、複数の業者が必要になる修繕も窓口をまとめて対応します。
Q4.現在付き合っている修繕業者を変更する必要がありますか?
いいえ、変更する必要はありません。
既存業者で問題なく進んでいる案件はそのまま依頼し、進まない案件や対応に困っている案件だけを一心企画へ依頼することもできます。
Q5.修繕完了後の報告までお願いできますか?
はい、対応します。
施工前後の写真を整理し、写真付き完了報告書として管理会社へ提出します。
管理会社側で写真を集め直したり、報告書を一から作り直したりする負担を減らせます。
Q6.1件だけでも依頼できますか?
はい、1件からご相談いただけます。
最初からすべての修繕業務を切り替える必要はありません。
入居者から催促が続いている1件、既存業者で止まっている1件から、一心企画の外部修繕窓口をご利用いただけます。
まとめ|修繕クレームは長期化する前に、進まない1件から外部へ任せられる
賃貸管理会社に入る修繕クレームは、設備が故障したことだけが原因とは限りません。
エアコンや給湯器、インターホン、水回りなどの不具合から始まり、業者が決まらない、訪問日が決まらない、途中経過が伝わらない状態が続くことで、入居者からの催促や不満につながることがあります。
大切なのは、修理することだけではなく、入居者への連絡を途切れさせず、修繕案件そのものを止めないことです。
一心企画では、管理会社から案件を共有いただいた後、入居者への連絡・症状確認・現地確認・業者手配・日程調整・進捗管理・施工管理・完了確認・写真付き報告まで、外部の修繕窓口として対応します。
現在付き合っている業者をすべて変更する必要もありません。
入居者から催促が続いている。既存業者ではなかなか進まない。少しクレーム寄りになっている。
そんな修繕1件からご相談いただけます。
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この記事を書いた人|一心企画 杉野陽一
千葉県船橋市出身。原状回復・内装・ハウスクリーニングなどの現場に20年以上携わる。現在は管理会社様向けに、原状回復・入居中修繕・建物修繕などに対応しています。
