賃貸物件を所有している大家さん、建物に付属する設備(水回り)の耐用年数をご存知ですか?
2024/04/092024/04/09
■賃貸物件を所有している大家さん、建物に付属する設備(水回り)の耐用年数をご存知ですか?
こんにちは!
この記事は、東京23区、千葉県北西部でマンション・アパートを所有するオーナー様(大家さん)のために投稿しました。
退去後に「そろそろ水回りの設備も交換時期かなぁ・・」
と検討中のオーナー様は是非参考にしてくだいね!
それではどうぞ。
■キッチン
一般的にキッチンの耐用年数は10年~20年程と言われています。
これってすごい差がありますよね・・
なぜかと言うと、使い方やメンテナンスの状況によって異なってくるということです。
なのであくまでも、目安として考えておきましょう。
キッチンは家の中でも特に使用頻度の高い場所です。
そのため、入居希望者に選んでもらえる物件にするために、以下のポイントを押させておくことは、
入居者が快適な暮らしを送るために重要です。
1.キッチンの種類とレイアウト
キッチンの形状や配置によって、使い勝手が変わります。
賃貸物件ですと、「ブロックキッチンやミニキッチン」を使用する場合が比較的多い印象です。
ブロックキッチンとは、調理台・シンク・ガス台などがそれぞれ別に設置するタイプのキッチンのことを指します。
キッチンセット・コンビネーションキッチンなどと呼ぶ業者さんもいます。
ミニキッチンとは、台所を小さくしたものです。
シンク・コンロ・換気扇・キャビネットなどが限られたスペースにコンパクトに組み込まれているキッチンを指します。ワンルームマンションや1K間取りのマンション・アパートに設置されている場合が多いです。
ちなみに、システムキッチンとは、調理台・シンク・コンロ・収納等を一枚の天板をのせて全ての作業スペースが一体化したキッチンの事を指します。
他のキッチンに比べると材料費用が高いため、割高になります。
2. 設備機器の交換
故障したり、異音、使い勝手が悪くなった設備機器は早めに交換することをオススメします。入居後になるとクレームになる可能性が高く、工事も在宅になるため割高になるケースがほとんどです。
退去後の空室の状態で交換することがコスト削減のポイントになります。
3. キッチン収納スペースの確保
収納スペースは案内時に必ずチェックされます。
とくにファミリー層や女性をターゲットにしている場合は要確認。
築年数が古いマンションやアパートはリフォーム・リノベーションすることで、収納スペースを増やすことを検討してみましょう。
■浴室(ユニットバス)
ユニットバスの寿命と耐用年数は、一般的には15~20年がユニットバスの耐用年数とされています。
ユニットバスは様々なメーカーが存在しますが、メーカーカタログには寿命や耐用年数が記載されていないことが多いです。
実際には20年以上使用されているユニットバスも多く目にしますが、入居中の故障などになってきますと、
いろいろなトラブルが発生します。
まず、
・入居者と施行業者のスケジュール調整がなかなかあわずクレームが強くなってしまうこと。
・銭湯代や交通費などをオーナーが負担しなければならないこと。
・家賃の減額交渉をされてしまう可能性があること。
・最悪退去になってしまうこと。
修理で対応が可能でも、古いユニットバスになると材料が廃版になってしまっていることが多いためユニットごと交換しなければならない場合もあります。
ほとんどのオーナー様が知らないのですが、ユニットバスはメーカーにより、材料発注をかけて日数がかかってきてしまうことも視野に入れておくことが重要です。
掃除やメンテナンスによっても耐用年数に影響されます。
定期的な掃除屋適切なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことができます。
●建物の耐用年数とユニットバスの関係性
不動産分野では、ユニットバスは建物の一部として考えられています。
建物の耐用年数は木造で22年、鉄筋コンクリートで47年とされています。
したがって、ユニットバスの耐用年数は一般的には15年~20年と考えるのが妥当です。
●交換のタイミング
10年を過ぎた頃からユニットバスの継ぎ目などに亀裂が入る事が多くなります。
15年を過ぎると補修や修理、交換するオーナー様が増えてきます。
20年以上経過した場合には、交換を検討することがよいでしょう。
●業者に相談するタイミング
オーナーとしては、早く工事を終わらせて、新しい入居者を募集しお家賃を頂きたいところだと思います。
多くのオーナー様は退去後の空室の状態で、業者探しをはじめる傾向にありますが、
退去通知を受けた時点(1~2ヶ月前ほど)から業者探しをすることをおすすめいたします。
なぜかと言うと、先述しましたがユニットバスはメーカーにより材料の発注をかけ到着まで日数を要することが殆どです。
早くても2~3週間。
賃貸需要が活発な繁忙期(2~3月)になると1ヶ月以上。
メーカーによっては発注日から50日後などもあります。
到着後からの施行日も換算すると、オーナー側からすると空室の状態が長くなってしまうということです。
当然その間の家賃は入りません。
マンションやアパートを一棟所有している場合、この空室の状態が各部屋でおこるとまとまった機会損失になってきてしまうということになります。
ユニットバスの耐用年数が気になる場合は、退去通知を受けた時点で業者に相談してみましょう。
■洗面化粧台
一般的に、洗面化粧台の耐用年数・寿命は10年~20年と言われています。
具体的には使用頻度や使い方によってことなり、耐用年数より短い年数で劣化が進むケースも珍しくありません。
洗面ボールのひび割れ、蛇口や排水管からの水漏れ、明らかに問題がある場合は出来るだけ早く、新しいものへ交換することをおすすめします。
また、修理や修繕、部分交換できる場合もあります。
洗面ボールのひび割れなどをコーキング材で修繕する場合もありますが、あくまでも応急処置になります。
時間がたつにつれ、コーキングの効力がなくなりひび割れから水漏れがおきてしまうと、洗面下のフローリングや下地の腐食などの二次被害になることがあるので注意が必要です。
水を止めても蛇口から水漏れがおきている場合は、ゴムパッキンを交換するだけで直るケースが多いです。
あちこち修理や修繕が必要な場合は、洗面自体を交換してしまったほうが長い目でみると割安になる場合はあります。
退去後の原状回復・リフォーム・リノベーション時に必ず業者に確認してもらうようにしましょう。
■トイレ
一般的にトイレの耐用年数は約15年と言われています。
余程のことをしない限り便器が割れてしまったり、ヒビが入り事はありません。
しかし、耐用年数が過ぎることで様々なパーツが経年劣化するため、耐用年数は頭にいれておきたい所です。
トイレの故障は生活に直結してくるため強いクレームになってしまいます。
■エアコン
家庭用の壁掛けエアコンの耐用年数は10年になります。
(メーカーにより12、13年)
これらは一般的な目安であり、実際の使用状況やメーカーによって異なる場合があるので、
具体的な状況に合わせての判断が必要です。
とくに退去後のハウスクリーニング(エアコンクリーニング)では10年以上たっている機種は保証対象外にしている業者がほとんどです。
それは分解清掃をする際に故障の原因になるためになります。
また、現代はインターネットの時代のため、「古いエアコンになると電気代が高くなる」ことを入居希望者は知っています。当然古いエアコンは故障する可能性が高いです。
特に夏場の故障クレームですと、エアコン交換・修理業者は繁忙期のため、数週間待ちが当たり前になってきてしまいます。真夏にエアコンが使えないと熱中症などで命を落とす可能性もあります。
後々のトラブル防止、あなた自身の保全のためにも古くなったエアコンは交換するのが望ましいでしょう。
■給湯器
給湯器の耐用年数は、一般的に10年が基本的な目安になってきます。
これは、設計標準使用期間や修理部品の供給期限などから導かれています。
10年~15年と授けているメーカーもあります。
ただし、使い方や使用頻度、種類によって異なります。
故障防止のためにも、ある程度の寿命を目安に点検や交換を検討することをおすすめいたします。
■瞬間湯沸かし器
近年あまり目にする機会がなくなってきましたが、築古の物件にはまだまだ使用されています。
瞬間湯沸かし器も給湯器と同様、10年を目安に交換することが一般的です。
使い方やメーカーによって異なるため、エラー表示や故障の症状に注意しながら寿命を判断することが大切です。
給湯器、瞬間湯沸かし器の寿命を把握しておくことで、急な故障に備えることができます。
定期的な点検やメンテナンスを行うことで、入居者が安心して生活できることになると同時に、退去率を下げることになりますね。
■最後に
この記事は、「そろそろ水回りの設備の交換が必要なのかな?」
と思い始めた、オーナー様(大家さん)のために投稿しました。
入居後の水回りのクレームは非常に多いと言われています。
早急な対応を誠心誠意することが大切です。
しかし、2~3月などの賃貸繁忙期などにあたると工事まで数週間、最悪数か月待ちなどもあります。
入居者満足度が下がってしまい、最悪退去に繋がってしまう恐れもあります。
この記事の耐用年数を参考に検討してみてくださいね!
少し営業になりますが・・
当店は東京23区、千葉県北西部で大家さん専門の定額制の賃貸リノベーションをサービス展開しています。
大手やハウスメーカーなどは割高な傾向が多いため、ご相談ください。
それではまた!