高齢者可物件のリノベーションとは!?築古アパートを大人気にする方法。
2024/03/312024/04/04
■高齢者可物件のリノベーションとは!?築古アパートを大人気にする方法。
こんにちは!
この記事は、築古アパートを所有していて、尚且つ「高齢者可」にしている物件を賃貸している大家さんのために投稿しました。
ご存知だと思いますが、日本は超高齢化社会に突入していて、アパートの空室が増加傾向にあります。半面、相続税の改正などの影響で新築アパートは建ち続けています。
そのため、築古のアパートや駅から離れているエリアに物件を所有している大家さんは、
「高齢者可」で入居募集を検討していることもあることでしょう。
実際、高齢者可での入居募集は効果のある空室対策になります。
しかし、ほとんどの大家さんはただなんとなく、リフォーム・リノベーションをほどこしているように感じます
。
ここでは、高齢者可物件でのやるべきリノベーションやその他の対策について解説していきたいと思います。
■高齢者向けにはどのようなリフォーム・リノベーションをするべきか?
それではどのようなリノベ―ジョンをすればよいのでしょうか?
ひと言でいうと、「段差の少ないお部屋にする」のが鉄則です。
段差をなくす工事をバリアフリーということはご存知だと思いますが、高齢者は転倒リスクなどを気にするため、段差に非常に敏感です。
バリアフリーにすることで、車いすなどでの室内移動もでき安心して生活を送れます。
また、現在の新築物件はバリアフリーがほとんどですので、高齢者をターゲットで入居募集しても、若者などが住んでくれる可能性もあります。
さらに、「手すり」も必須になってきます。
玄関や室内、浴槽やトイレ・洗面などの水回り。
玄関付近の外壁につける場合もあります。
ほとんどの高齢者は、オシャレな部屋よりいかに「安心・安全して住めるか」を重視します。
よって、このような工事は高齢者からすると、大変ありがたいものになるのです。
■高齢者が賃貸物件を利用するケースとは?
それでは、どのような高齢者が賃貸物件を利用するのでしょうか?
以下のようなことが考えられます。
・自宅を所有していない
・自宅を売却して賃貸に住もうとしている
相続などで実家を所有していれば、賃貸物件に住む必要はありません。
基本的に高齢者になって賃貸物件に住む方は、自宅の購入や相続することなく賃貸物件に住み続けてきた方達です。
よって、賃貸に住み慣れていることもあるのですが、高齢者であることを理由に入居を断られてしまうことが多いのです。
■高齢者は保証会社が付きづらい?
高齢になると、保証会社の審査が厳しくなるケースが見受けられます。
しかし家主側としては、万が一の保険をかけていないと安心して賃貸することができません。
このような場合の対策をご紹介します。
①家賃保証債務
一般社団法人高齢者住宅財産が取り扱っている家賃債務保証になります。
この保証制度は、高齢者が賃貸物件を借りる際に財団が連帯保証人になってくれるのです。
家主からみても家賃の滞納リスクを抑えられるので、入居審査に通りやすくなります。
②入居者の子供に連帯保証人になってもらう
以外と知られていないのですが、ご高齢者本人ではなく、
息子や娘が親のために、安心して住める賃貸物件を代理で探しているケースは意外と多いのです。
それは、仕事の関係などで遠方に住んでいて、何かあった場合を考えて近場に引っ越してきてほしいからです。
私は、不動産業界での経験があるのですが、ご子息からのご相談がたくさんあったことを覚えています。
このような理由から、ご子息が連帯保証人になってくれる場合がほとんどになります。
このような①、②の対策をすることで、家主側のリスク回避につながります。
■家主の一番の心配事とは・・
高齢者の入居で誰しもがまず頭によぎることは、「孤独死」問題ではないでしょうか?
家主は孤独死がおきて発見が遅れてしまうと、原状回復費用の負担トラブルや、事故物件(告知義務あり)などのリスクを負ってしまうことになります。
このようなリスクを軽減するためには、「保険の加入」が不可欠です。
近年、孤独死が増加傾向にあるため、手厚い保証がついたさまざまな保険商品がでています。
連帯保証人がいない高齢者は、万が一のことを考え保険加入・見直しは必須になります。
「それでもまだ孤独死がおきてしまうのが心配・・」
というあなたは、
「安心サポートサービス」を利用する方法があります。
このサービスは24時間完備されており、室内の家電などにセンサーを備え付けることで安否の確認をするものになります。
2024年現在、月額2~3万円ほどが相場ですが、家賃とは別に入居条件としている大家さんも増えてきています。
■高齢者可物件はチャンスでもある
先述しましたが、日本は超高齢化社会に突入しています。
駅前などの立地が強いエリアは、わざわざ高齢者に賃貸するリスクを負う必要はないと考えると思います。
しかし、地方や築古アパートなどは、必然的に高齢者を受け入れなければ、賃貸経営が成り立たない時代に差し掛かっています。
適切な対処を前もって知ることが重要であり、「高齢者に賃貸するリスク」は軽減することができます。
逆に言えば、適切な対処がわかっていれば賃貸経営者としてビジネスチャンスにもなるのです。
■まとめ
・高齢者可物件はどのようなリフォーム・リノベ―ジョンをするべきか
・高齢者が賃貸を利用するケース
・高齢者は保証会社が付きづらい
・家主の一番の心配事とは
・高齢者可物件はチャンスでもある
■最後に
この記事は、高齢者可で賃貸中の大家さん、これから高齢者可で貸し出しを検討している大家さんのために投稿しました。
ほとんどの大家さんは高齢者に賃貸することをリスクと捉えます。
しかし、適切なリノベーションや万が一の対処方がわかればリスクを回避し、近隣ライバル物件と差をつけることができます。
是非参考にしてくださいね!
それではまた!