築古アパートに室内洗濯機置き場が無い!? 入居付けに影響するのか?
2024/03/312024/04/05
■築古アパートに室内洗濯機置き場が無い!?入居付けに影響するのか?
こんにちは!
この記事は、「室内洗濯機置き場がないと入居してもらえないのか?」
をテーマに投稿します。
この記事にたどり着いたあなたは、東京23区・千葉県エリアでアパートやマンションを所有している大家さんではないでしょうか?
室内洗濯機置き場が無い場合の対策も解説したいと思います。
最後に、洗濯機置き場を設置した現場の写真も投稿していますので、参考にしてくださいね。
■室内洗濯機置き場がと入居付けに影響するの?
いきなり結論になりますが、「かなり影響する」が答えになります。
私は、大家さん専門でリノベーションの空室対策をサービスとして取り扱っているのですが、「室内洗濯機置き場がない」ことで悩んでいる大家さんが非常に多いです。
とくに築年数の古いアパートは、室内洗濯機置き場がない物件が多く、共用部(廊下)やベランダに直置きしていることが多いです。
このような場所に設置されていると、・
・洗濯音が原因で入居者同士がトラブルになる
・暑い日・寒い日に洗濯するのが一苦労
・雨が降っていると洗濯ができない
このようなデメリットやトラブルが発生します。
最悪、騒音が原因で既存入居者の退去につながることもあるのです。
現代のアパートはほとんど室内に洗濯機が設置できるようになっているため、物件を探している人からすると「室内に洗濯機を置くのは当たり前」なのです。
それでは、室内洗濯機置き場ない物件はどのような対策をとれば入居してもらえるのでしょうか?
■対策①
【リフォーム工事をする】
洗濯機置き場を確保できる場合はリフォームすることで設置できるようになります。
まれに物件の構造上、排水の勾配がとれないことがあります。
リフォーム業者に見積もり依頼をし、工事可能か?を必ず確認するようにしてくださいね。
このように、リフォーム・リノベーション費用をかければ解決できますが、築古アパートの特徴として、「家賃が安い」ため、工事費用の捻出が厳しいという特徴があります。
事項では、リフォーム費用にくらべ費用を抑える方法をご紹介します。
■対策②
【プレゼント作戦】
リフォーム以外にどのような対策があるのでしょうか?
それは新規入居者にプレゼントをあげる手法になります。
空室対策の一つとしての有名な手法なのですが、かなり効果が高いと実感しています。
とくに効果の高いプレゼントとしてあげられるのが、
「家電」になります。
その中でも、
・冷蔵庫
・炊飯器
・電子レンジ
・洗濯機
などの生活必需品になります。
ちなみにエアコンは最初から設置されているのが当たり前の時代なため、プレゼントとしての効果はかなり弱いです。
室内洗濯機置き場が無い場合は、
「新しい電化製品をあげるから我慢してね~」
という具合です。
見学者により欲しい物が違う可能性もあるので、「この中から好きなもの1品プレゼント!」
など、見学者自身に選んでもらうのも面白いアイデアですね。
ここで大切なのは、「なぜプレゼントをくれるのか?」を明確にすることです。
理由を明確にしていないと、
「なんかいわくつきの部屋なのかなぁ・・」
「裏があるんじゃないか・・」
「あやしいなぁ・・」
などと捉える見学者もいるからです。
成功例として、
「この物件は室内に洗濯機置き場がありません。不便に感じることもあると思います。そのため入居してくださる場合は、お気持ち程度になりますがこのようなプレゼントを差し上げています。」
と理由を明確にすることで、見学者は「なるほど!」と納得してくれます。
入居者側からすると、引っ越し時にはそれなりの費用がかかります。
・不動産屋に支払う手数料
・火災保険などの諸経費
・引っ越し費用
・家具や家電
・その他備品
少しでも費用を抑えたいという心理状況なので理由を明確にし、お得感をあたえることで検討する余地が生まれるのです。
仮に、新しい入居者がすぐに退去してしまっても、家電などの備品は手元に残るため再利用できるのもこの手法のメリットになりますね。
■重要!やってはいけないこと
ここで超がつくほど重要なことをお伝えします。
それは、「いきなり家賃を減額しない」こと。
家賃を減額してしまうと、入居付けが早くなるのは事実ですが、手残りが減ってしまいます。
大家さんは、賃貸経営者であり立派なビジネスです。
適正な家賃を頂き成り立つ商売です。
遊びでやっている人はいませんよね。
室内のリフォームだけではなく、外構や外壁などの今後かかるメンテナンス費用として、手残りは少しでも多いに越したことはありませんからね。
さらに、家賃を下げたことで、既存入居者から、「俺も家賃さげてくれ!」
と言われて困っている大家さんがいました。
今はネット時代のため、既存入居者は他の部屋の家賃を簡単に調べられます。
家賃の減額はこのようなデメリットを抱える可能性があることを覚えておいてくださいね。
減額は本当にどうしようもならない時の、
「最終手段」にしてくださいね。
■まとめ
・室内洗濯機置き場がないと入居付けにかなり影響する
・対策①リフォームする
・対策②プレゼント作戦
・重要!やってはいけないこと
■最後に施行例

■洗面を解体することに
解体工事
こちらは築年数が古い物件を所有している大家さんから、洗濯機置き場を造れるか?のご相談でした。
幸いなことに洗面の背面が和室の押入れになっていたため、新しく洗濯機置き場が作れる状態でした。

■和室側からはこんな感じ
解体工事
和室の押入れ部分を洗濯機置き場にすることに。
その分押入れの面積がせまくなりますが、オーナー様と相談の上、洗濯機は生活に影響するためやむを得ず着工することになりました。

■洗面解体
解体工事
洗面を解体すると同時に、壁も解体。

■水道工事+下地組み
水道工事・大工工事
給水管・排水管を引き直しました。
築年数が古く下地が経年劣化していたため組みなおすことに。

■床張り
大工工事
洗面全体の床が傷んでいたため、同時施行で張り替えました。

■完成
大工工事・電気工事
壁を新設し、防水パネル仕上げになっています。コンセントも新設しています。ちなみに解体した洗面は小型にして近場に設置してあります。
この記事は、室内洗濯機置き場が無い物件を所有する大家さんのために投稿しました。
あなたと同じ悩みを抱えている大家さんが、高額なリフォームを掛けずに入居付けした手法です。
是非参考にしてくださいね!
それではまた!