夜逃げの片付けは注意が必要って本当!?大家さんが絶対気を付けるべきこととは?
2024/03/312024/04/04
■夜逃げの片付けは注意が必要って本当!?大家さんが絶対気を付けるべきこととは?
こんにちは!
本日は、日本中の大家さんを悩ませる「夜逃げ後の残置物」についての注意点を解説していきたいと思います。
この記事にたどり着いたあなたは物件を所有する大家さんではないでしょうか?
夜逃げっていつおこるかわかりませんよね・・
夜逃げ後の部屋はゴミ屋敷になっている場合が多く、早く残置物を撤去・原状回復やリフォームで入居募集したくなる気持ちは理解できます。
しかし・・・
ちょっとまった!
軽い気持ちで行った残置物の撤去が思わぬトラブルを引き起こすことがあるのです。
興味がありましたら、読み進めてくださいね。
■結論
合い鍵があるからと言って、室内にある残置物を勝手に撤去すると、所有者でも半端じゃない損害賠償をされることがある。
が結論になり注意点になります。
入金の確認もとれない・・
電話連絡も音信不通・・
このような状況が続くと、「夜逃げだ!」と思ってしまう気持ちもわかります。
気持ちもわかるのですが、グッとこらえてください。
夜逃げと決めつけて室内の残置物を撤去してしまうと、後々恐ろしいトラブルに発展する可能性があるからです。
半年など時間がたってから、夜逃げしたと思われる入居者がフラッと現れ、室内にあった、「現金」「ブランド品」「思い出の品」がなくなっていると、喚き散らすのです。
このような入居者がある一定数存在するのです。
さらに質が悪くなってっくると、反社会的勢力の人などが良く使う手口でもあるようです。
そして、被害届をだしあなたに損害賠償請求をしてきます。
保証会社の担当者でも同じことが言えるようです。
ちょっと私なりに調べてみたのですが、
保証会社と入居者の契約書には、
「入居者は、保証会社が居室に立ち入る必要があると判断した場合には、合い鍵を借りて立ち入ることに承諾する」
「入居者が行方不明となった場合、居室内の遺留品が処分されても意義を述べない」
こんなことが書いてありました。
なら勝手に残置物を処分してもいいじゃないかと思ったので、
さらに調べてみました。
すると、
これって無効みたいです。
公の秩序・善良な風俗に反するため(民法90条)
って裁判所が言っています。
裁判所がいっているなら仕方がないですね・・
じゃあどうすればいいのか?
それは、
部屋に残された残置物の撤去などをする場合は、必ず裁判所を利用する。
裁判所の執行官といっしょに片付けをするということになります。
ちなみになのですが、これは入居者が亡くなった場合も同じなので注意してくださいね。
■夜逃げの兆候とは?
■家賃の滞納
よほどのことがない限りいきなり入居者は夜逃げをしません。
金銭的に徐々に追い込まれていき、金銭面や精神面の限界がきたら夜逃げを覚悟します。
よく言われているのが、入居者の支払いの中で、家賃の滞納は一番最初と言われています。
なぜかと言うと優先的にスマホや光熱費の支払いをしないと、未払いのため止められてしまい仕事に影響したり、生活を送ることができないためです。
家主からすると、「ふざけるな!」と思わず声がでてしまいますよね。
しかし、これが現実で人間一番大切なのは自分自身なのです。
振り込み手続きなどのミスなどの場合も考えられますが、家賃が遅れた時点で思いっきり疑うべきなのです。
支払い日までに清算することは入居者の義務なのですから。
■音信不通
この記事を読んでいるあなたは、管理会社に管理委託をしている大家さんや自主管理している大家さんだと思います。
そのため、家賃の滞納があった場合、まず担当者もしくはあなた自身が家賃滞納者に電話をいれるのが一般的です。
保証会社の担当が対応することもあります。
夜逃げを覚悟している入居者は電話に出ない場合や、あれこれ言い訳する特徴があります。
まともに支払う意思があれば、電話にも出ますし折り返しもしてきます。
あれこれ言い訳する必要もありません。
■まとめ
・所有者でも残置物を勝手に撤去すると損害賠償請求される恐れが
・夜逃げの兆候として家賃の滞納、音信不通
■最後に
この記事は、入居者の残置物を勝手に撤去すると起こりえるトラブルを投稿しました。
とくにご高齢者の大家さんや地方の大家さんは、夜逃げと決めつけて勝手に室内の残置物を撤去してしまう人が多いと聞いた事があります。
余談ですが、アメリカなどでは家賃滞納時点で荷物ともども追い出されるようです。
日本の法律は入居者にちょっと甘いのではないかと感じています。
夜逃げをされてしまったからと言い、合い鍵を使って勝手に残置物を撤去しないでくださいね。
裁判所を利用することは絶対なことを忘れずに!
本日はここまで!
それではまた!