プロパンガス(LPガス)が設置されている大家さんは要確認。退去の理由は高いガス料金が原因かも・・
2024/03/312024/04/04
■プロパンガス(LPガス)が設置されている大家さんは要確認。退去の理由は高いガス料金が原因かも・・
こんにちは!
この記事は、「プロパンガスが設置されている大家さん」のために投稿します。
都市ガスに切り替えたいが物件の状況により、工事費用の捻出が厳しいため使用を続けている大家さんも多いことだと思います。
私は空室対策でリノベーションサービスを提供しているので大家さんとのお付き合いがメインになるのですが、
「入居者がすぐに退去してしまう」大家さんの物件はプロパンガスを使用していることが非常に多いです。
なぜプロパンガスを使用している物件は「長期入居になりづらい」のでしょうか?
是非参考にしてくださいね。
※2025年度よりプロパンガススキームに経済産業省からの規制がかかることになりました。
プロパンガスを所有している大家さんは必ず確認してください!
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■都市ガスの料金システムとは?
まずは、それぞれの料金システムを解説しますね。
都市ガスは、2017年4月まで規制料金でした。
この規制料金とは、国の認可が必要な料金のことになり、都市ガス会社は必ず、総括原価方式という方式をもちい、
料金設定をする必要がありました。
この規制料金の場合は、消費者は都市ガス会社を自由に選ぶことができず、地域ごとに決められた都市ガス会社で契約する決まりになっていたのです。
しかし、2017年4月にこの規制料金が廃止され、都市ガス市場が自由化となりました。
そのため、都市ガス会社がそれぞれ自由に値段設定、販売が出来るようになり、今までよりも安い価格で都市ガスを提供する会社が増えてきました。
しかし、規制料金の影響は色濃く、従来の規制料金の価格から大きく離れた料金設定をしている会社はまだ存在しません。
■プロパンガスの料金システムとは?
プロパンガス(LPガス)は、ずっと昔から「自由料金」になり、消費者は自由にガス会社を選ぶことができます。
決まった方式で料金を計算する必要がなく、国の認可もいりませんでした。
各々の販売店が仕入れ価格や人件費などのコスト+自分たちの利益を考えて「自由に料金設定」をしてきたのです。
このような理由から、プロパンガスは同じエリアでも販売店が違えば料金がバラバラなのが特徴といえます。
同じ地域のプロパンガスでもA社・B社の料金設定に2倍以上高いとうことがあり得るのです。
そのためプロパンガスを設置している物件の入居者は、「ガス費用が異常に高い・・」と不満を感じ、最悪退去してしまうことになるのです。
■プロパンガス会社を見直そう
それでは、退去率を下げるためにはプロパンガス料金がなるべく安く、条件のよい会社に切り替える必要があります。
現在はネット社会のため、スマホ一つで業者選び・比較が簡単にできます。
一括見積もりサイトなどを利用し、あなたの所有物件エリアに対応している、複数のガス屋さんで相見積もりをとる。
ことで条件のよい会社を見つけることが可能です。
ここで重要なのは、条件のよいガス会社に変更したら、「既存入居者に伝えること」
条件変更したということは、今よりガス料金が安くなっているはずなので、既存入居者は悪い気はしません。
結果、「ガス料金が安くなるなら引っ越しもめんどくさいし更新しよっかなぁ」と住み続けてくれる確率がアップします。
新規入居者募集の際にも、条件のよいガス会社を利用していることを見学者に伝えることで、契約率アップにつながります。
「この地域で一番安いプロパンガス会社と契約しています!」
などと、募集チラシにのせるだけでも、見学者は安心しますよね。
このように、プロパンガスの変更や見直しは、新規入居率アップ、退去率アップにつながり、大家さん、新入居者、既存入居者ともにwinwinの関係になるのです。
現時点でのプロパンガス会社との契約内容も確認する事を忘れないでくださいね。
違約金が発生する契約内容の場合もありますから。
■全国で横行。超注意事項。
ここまで読んで、プロパンガス自由に料金設定できることがわかったと思います。
しかし、自由に料金設定ができるからこそ家主側は注意が必要になってきます。
これは昔からある契約手法になるのですが、
「ウチで契約してくれたら基本料金をさげますよ!」
「今契約してくれたら、他社の違約金を立て替えますよ!」
と家主に営業をかけてきます。
さらに畳み込むように、
「今ならトイレ・洗面を新品にサービスで交換しますよ!」
「キッチンが経年劣化しているので交換しちゃいましょう!
もちろんサービスです!」
などと家主からしたら、メチャクチャおいしいく飛びつきたくなる話をしてきます。
しかし、おいしい話には裏がありますよね。
ガス会社はこのようなサービスでかけたコストを回収しなければ仕事になりません。
もうお分かりだと思いますが、このかけたコストは、「入居者の月々の利用料金に乗せ回収する」のです。
契約の縛りが長いのも特徴で5~10年なんてあたりまえです。
「少しならわからないだろう・・」
などと思わないでくださいね。
youtubeなどの動画投稿サイトで、ガス会社にやってもらえば無料!
など投稿している大家さんがいますが、私は反対です。
賃貸経営って、
「入居者の気持ちになる」ことが最強の手法だと感じているからです。
今の時代はスマホでポチポチすれば、なんでも情報を入手することができる時代です。
入居者もバカじゃありません。
この上乗せされた請求書を見て、
「なんでこんなに高いんだ・・」
「この料金異常だろ・・」
と不満が溜まることで、契約の更新せずに退去につながることになるのです。
■まとめ
・都市ガスの料金システム
・プロパンガスの料金システム
・プロパンガス会社の見直し
・超注意事項
■最後に
空室対策をいざ実行する際に、多くの大家さんは「どうしたら早期入居してもらえるのか」ばかりに目が行きがちなことが多いんですよね。
なぜか、「入居者に長く住んでもらう」ことを考えていない人がたくさんいます。
一度入居してもらったら、5年・10年と長く住んで家賃を頂いたほうがラクチンでトクですし、賃貸経営として大切なのにです。
入居期間が短いと、次の入居者が入らないと家賃はもらえませんし、いつ入居になるかさえわかりません。
原状回復が別途必要な場合もありますからね。
プロパンガスを設置している大家さんは、既存入居者の気持ちを考えて、今一度見直してみてはいかがでしょうか。
是非参考にしてくださいね!
それではまた!