「エアコンからカタカタ…」放っておくと眠れない、来客前に気まずい、壊れたら高額になりそう——そんな不安、よくわかります。実は、家庭用エアコンの異音は「汚れや取り付け不良」など自分で直せる原因が多く、フィルター清掃だけで改善する例も少なくありません。メーカー各社も取扱説明書で定期清掃(約2週間に1回)を推奨しています。
一方で、回転数に連動する規則音や金属接触音は要注意です。総務省の家計調査ではエアコンの平均保有年数が伸びる一方、修理費は部位によって数千~数万円と幅があります。だからこそ、原因を早く特定することが節約の近道です。
本記事では、音の種類・発生タイミングから原因を絞り込み、室内機・室外機のチェックリスト、メーカー別のよくある相談、設置直後の対処、共振対策、修理の目安までを実体験と各社公開情報に基づいて整理。まずは安全に確認できるポイントを押さえ、今日からできる静音対策で快適さを取り戻しましょう。
エアコン カタカタ音がするのはなぜ?音の種類と発生タイミングで原因を絞り込む
エアコンの「カタカタ音がする」症状は、音のリズムと発生タイミングで原因を大きく絞り込めます。運転中は回転部品の接触や振動、停止中は熱収縮や制御部の作動が主因となりやすいです。まずは室内機・室外機のどちらから聞こえるか、風量や運転モードで変化するか、2025/09/07現在の設置環境の変化がないかを確認しましょう。型番ごとの特徴はあるものの、基本的な切り分け手順は共通です。安全のため、点検前は必ず電源を切り、無理な分解は避けてください。
運転中にカタカタ音がする場合の典型原因と見分け方
運転中のカタカタ音は、回転体や風圧による微振動が原因のことが多いです。まずフィルターや吸気口の目詰まりを清掃し、正しく装着されているか確認します。次に室内機ルーバーのガタつき、化粧パネルや配線カバーの緩みを手で軽く触れて振動変化を確認します。室外機は水平設置か、固定ボルトや防振ゴムの劣化がないかを点検します。音が風量や回転数と連動するかを見れば、ファン接触や軸受け摩耗の疑いを高められます。異物混入や虫の接触も併せて確認しましょう。
- 室内機ファンの接触、フィルターや吸気口の詰まり、ルーバーの緩み、室外機の設置不良を切り分ける
カタンカタン・規則的:ファンや軸受けの摩耗を疑う
一定周期の「カタンカタン」という規則音は、ファンの偏心や羽根の欠け、軸受け摩耗など回転体起因の可能性が高いです。風量を弱→強に変えて音が同じ比率で速く大きくなる場合、回転同期ノイズと判断しやすくなります。フィルターやケーブルがファンに触れていないか、ファンハウジング内に異物がないかを目視し、電源オフで羽根を軽く回して擦れ感の有無を確認します。室外機ならプロペラの当たり、ガードの変形、固定ボルトの緩みも要点です。回転同調の打音が続く場合は早期点検が有効です。
- 回転数と連動して鳴る規則音はファンの偏心・羽根欠け・軸受け摩耗の可能性が高い
風量を上げると悪化:ルーバー・パネルの振動を疑う
風量アップで「カタカタ」が悪化するなら、風圧によりルーバーや化粧パネル、配線カバーが共振している疑いがあります。停止後にパネル固定ツメやビスの緩み、ルーバー軸のガタ、リンク機構の割れや摩耗を点検し、装着し直しや締め直しを行います。吸気グリルやフィルターが正しくはまっていないと、風で揺れて接触音を出すことがあります。室外機では配管化粧カバーや配管支持具の緩み、近接物の共振も要注意です。フェルトや防振パッドの追加で改善する場合があります。
- 風圧で共振しやすい部位(ルーバー、化粧パネル、配線カバー)を確認する
停止中やつけてないのに音がする原因
停止中や「つけてないのに音がする」ケースは、運転直後〜数十分の間に起きる熱収縮音が代表的です。樹脂パネルや熱交換器が冷暖切替後に伸縮して「パキッ」「コトコト」などの音を出すことがあります。また、配管取付金具や壁体とのわずかな干渉が共鳴してカタカタと聞こえる場合、室外機の余剰振動が配管経由で室内に伝達する場合もあります。さらに、一部機種では停止後も電磁弁が短時間作動し、微小な作動音が残ることがあります。長時間継続や増悪時は専門点検が安全です。
- 熱収縮音、取付金具の共鳴、室外機の振動伝達、電磁弁の作動音の残りを想定する
診断の目安一覧
| 症状の出方 | 音の特徴 | 想定原因 | 自分でできる対処の例 |
|---|---|---|---|
| 風量と同調して増減 | 規則的な打音 | ファン偏心、羽根欠け、軸受け摩耗 | フィルター清掃、異物除去、装着確認。改善なければ点検依頼 |
| 風量を強にすると悪化 | ビビり音・軽打音 | ルーバーやパネルの共振 | ルーバー・パネルの締め直し、フェルトや防振材追加 |
| 停止後しばらく鳴る | パキッ/コトコト | 熱収縮・電磁弁作動 | 数分様子見。長期継続や増悪は点検相談 |
| 屋外側で連続カタカタ | 回転同期/ガタ音 | 室外機固定不良、プロペラ接触 | 水平是正、防振ゴム設置、周辺物撤去 |
| 時々一瞬だけ鳴る | 単発クリック | 配管・金具の微振動共鳴 | 金具増し締め、配管支持の見直し |
対処時のチェックリスト
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電源オフで安全確保をしてから実施する
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フィルター清掃と正しい装着を確認する
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ルーバー/パネル/配線カバーの緩みを増し締めする
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室外機の水平・固定・防振を見直す
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音が運転条件と連動するかメモし、必要時は点検を依頼する
エアコンのカタカタ音を自分で直す:今すぐできるチェックリストと手順
フィルター・吸気口・ファン周りの清掃と正しい取り付け
- 取り外し→洗浄→乾燥→正しく装着の順で行い、異物(ほこり・虫)を除去する
エアコンのカタカタ音がする場合、最初にフィルターと吸気口、ファン周りの清掃を行います。運転を停止しブレーカーを切り、前面パネルを開けてフィルターを外します。掃除機で表裏のほこりを吸い取り、水洗いする場合は中性洗剤を薄めて優しく洗います。完全乾燥後、向きとツメ位置を確認して確実に装着します。吸気口や熱交換器フィンに付着した糸くずや虫は柔らかいブラシで除去します。ファン入口のゴミは無理に引っ張らず、届く範囲のみ取り除きます。装着後はパネルのツメが均等に入っているかを手で軽く押して確認し、試運転で音の変化を確認します。2025/09/07時点でも、2週間に1回の清掃が目安です。
エアコン ファン カタカタ音がする時の安全な確認ポイント
- 電源を切り羽根の欠けや擦れ跡、手回し時の引っかかりを点検する
安全のため電源プラグを抜くかブレーカーを切り、完全停止を確認します。送風口からライトで内部を照らし、シロッコファンの羽根に欠けや歪み、埃だまり、筐体との擦れ跡がないか観察します。指先や細い棒でファンを軽く手回しし、一定の抵抗で滑らかに回るか、カタつきや引っかかりがないかを確認します。ファンとケーシングが局所的に接触している場合は、付着物の除去で改善することがあります。異音が高回転時のみ出る場合は軸受の摩耗やバランス不良の可能性があるため、無理な分解は避けます。復電後は弱風で試運転し、音の周波数や周期の変化を記録しておくと原因の切り分けに役立ちます。
室内機・室外機の緩みと設置の見直し
- 取付板や化粧パネルのツメ、室外機の水平・ボルト、防振材の有無を確認する
室内機は壁の取付板への掛かりが浅いと振動でカタカタ音がするため、下部を支えて前後左右のガタつきを確認します。化粧パネルやルーバーのツメ外れ、ビスの緩みも点検し、指定トルクが不明な場合は増し締めしすぎないよう注意します。室外機は水平器があれば水平を確認し、アンカーボルトや架台のナット緩みを点検します。底面と設置面の間に防振ゴムやゴム脚が正しく入っているか、ひび割れや劣化がないかも確認します。配管やドレンホースが外壁やフェンスに接触して共振していないか、風で叩かれていないかもチェックします。点検後に運転し、室内機と室外機のどちらで音が強いかを聞き分けます。
室外機 カタカタ 音を抑える防振・遮音の具体策
- 防振ゴム設置、水平調整、配管や配線の共振止めで振動伝播を抑える
室外機のカタカタ音対策は振動源の隔離と伝播経路の遮断が基本です。既存のゴム脚が痩せている場合は耐候性の高い防振ゴムに交換し、厚さと硬度を設置重量に合わせます。架台設置なら座金を追加しナットを均等に締め、水平を微調整して圧縮を均一化します。配管・配線が外壁や室外機パネルに接触している場合はスポンジ系の共振止めや結束バンドで固定し、接触点をなくします。室外機周囲の緩い金属フェンスや物干しが共鳴源になることがあるため、離隔を確保します。ベランダ床との共鳴には防振ベースや重量ブロック併用が有効です。作業後は弱運転と強運転の双方で音量と振動の差を確認し、夜間の静かな時間帯にも再確認します。
正常音と異常音の違い:放置してよい音・すぐ止めるべき音
正常の可能性が高い音(電磁弁・熱収縮・霜取り時の音)
起動直後や運転切替時に数秒〜数分だけ聞こえるカタカタ、コトコトは、冷媒を制御する電磁弁や切替弁の作動音であることが多いです。運転の安定とともに収まれば通常は心配いりません。暖房時に本体や配管付近でパキッ、コトッと鳴るのは、温度差で樹脂パネルや金属が伸び縮みする熱収縮音です。冬季の霜取り運転中は風量や音が一時的に変化します。停止後に数回だけ鳴って止むケースも正常範囲です。いずれも連続せず短時間で収束するかを確認しましょう。2025/09/07時点での一般的な家庭用機に共通する現象です。
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起動直後や運転切替時の短時間の作動音やパネルの収縮音は一時的で収まることが多い
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参考になる確認ポイント
- 音が1〜3分以内に消えるか
- 同じ条件で毎回短時間のみか
- 焦げ臭やエラー表示がないか
異常の可能性が高い音(連続・増大・金属接触・焼け臭を伴う)
カタカタが運転中ずっと続く、時間とともに大きくなる、金属が擦れるキーンやシャー、プロペラが当たるガラガラなどは異常の可能性が高いです。フィルターや前面パネルの浮き、ルーバーの緩み、室内ファンの羽根変形、軸受け摩耗、室外機の固定不良や異物接触が代表要因です。振動が本体や壁に伝わり共振して大きく聞こえることもあります。焦げ臭、煙、異常発熱、ブレーカー作動、エラー表示を伴う場合はただちに停止し、電源プラグを抜いて専門点検を依頼してください。連続・増大・接触音・臭いの4条件を基準に判断すると安全です。
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連続的に増大する打音や金属接触音、振動や焦げ臭を伴う場合は運転を停止して点検する
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自分で試せる初期対応
- 電源OFF→プラグ抜き→10分後再投入
- フィルター清掃と正しい装着確認
- 前面パネル・ルーバーの確実なはめ直し
- 室外機周辺の異物除去と設置面の水平確認
メーカー別の傾向と対処ポイント:ダイキン・シャープ・パナソニック・三菱・東芝・日立(白くまくん)
ダイキン・シャープ・富士通(ノクリア)で多い相談とチェック箇所
ダイキン、シャープ、富士通(ノクリア)で「エアコン カタカタ音がする」と相談が多いのは、ルーバー駆動や風量制御、センサー周りの作動音が接触音に変わるケースがあるためです。まず運転を停止し、電源プラグを抜いたうえで安全を確保します。次に、前面パネルを開け、ルーバーやサブフラップに緩みや歪みがないかを確認します。センサー窓やルーバー軸周辺に埃や糸くずが付着していないかを点検し、柔らかい布で清掃します。異物混入が無いのに音が続く場合は、ルーバー角度初期化を実施し、風量を一段下げて共振が収まるかを試します。手動で無理に動かさず、固定や取付状態を優先的に見直してください。
- ルーバー駆動やセンサー周り、風量制御由来の音を想定し、駆動部の異物と破損有無を確認する
ダイキン エアコン ルーバーがカタカタいう時の確認
ダイキンのルーバーがカタカタ音を出すときは、ツメやヒンジの破損、位置ズレ、駆動ギア部の異物付着を確認します。運転停止・電源オフ後、前面パネルを開け、ルーバー端部のツメが受け側に確実に係合しているか、左右連動ロッドが外れていないかを点検します。羽根の反りや歪みがないか、ルーバー可動域内にケーブルや配線が干渉していないかも見ます。埃や糸くずはブロワーや柔らかいブラシで除去し、アルコールは避けます。自動スイングを一旦オフにし、固定角で共振が止まるか検証します。手動で強く押し曲げると破損の恐れがあるため、無理な操作は避けてください。
- ルーバーのツメ破損、位置ズレ、駆動部の異物付着を点検し無理な手動操作を避ける
三菱(霧ヶ峰)・日立(白くまくん)・東芝のケース
三菱(霧ヶ峰)、日立(白くまくん)、東芝では、自動清掃機構のブラシやダストボックス周辺の噛み込み、送風路の結露水滴がパネルやルーバーに当たり「カタカタ」に聞こえる事例があります。運転停止後にフィルター枠が正しい向きとガイドに沿って装着されているか確認し、浮きや段差があれば入れ直します。自動清掃のダスト搬送路にゴミが溜まっていないか、ブラシが曲がっていないかを点検します。冷房直後の結露が残ると共振音が出やすいため、短時間の送風運転で内部乾燥を行います。前面パネルのロックピンが確実に閉まり、左右とも等間で密着しているかも要チェックです。
- 自動清掃や送風路の水分・結露、フィルター枠の噛み込みを確認し装着をやり直す
白くまくん バキバキ音やカタカタ音の切り分け
白くまくんで「バキバキ」と「カタカタ」が混在する場合は、発生タイミングと音質で切り分けます。運転開始直後や停止後しばらくの「バキバキ」は樹脂パネルの温度変化による収縮音で一過性のことが多いです。一方、送風中に一定周期で続く「カタカタ」はフィルター枠やルーバー、ファン周辺の接触が疑われます。2025/09/07時点では、収縮音は短時間で収まる傾向があり、連続的な接触音は運転条件に依存せず残りやすいのが特徴です。停止中に断続的な小さなカタカタが続く場合は、ルーバー初期位置ズレやパネルの微振動を疑い、装着や固定を見直し、内部乾燥で水分由来の共振を抑えてください。
- 収縮音(バキバキ)と接触音(カタカタ)を聞き分け、発生タイミングと継続時間で判断する
新品なのにカタカタ音がする・引っ越し直後に鳴る場合
新品・設置直後に多い原因
新品や設置直後のエアコンでカタカタ音がする場合は、設置精度と輸送後の初期状態を優先的に確認します。据付板の歪みや壁面の不陸により本体がわずかに振動し、パネルやルーバーと共振して音が出ることがあります。固定ボルトやビスの締め不足、室内機のツメ掛かり不完全、配管化粧カバーの干渉も定番要因です。輸送時の衝撃でファンやフィルター枠が浮いている例もあります。水平器で前後左右の水平をチェックし、手で本体を軽く押してガタつきの有無を確認します。フィルターとフロントパネルを外し、正しい嵌合位置で確実に装着し直すと改善することがあります。
- 据付板の歪み、固定ボルトの締め不足、輸送時のパーツ浮きを疑い、水平と固定状態を確認する
無償対応の可能性と連絡時に伝えるべき情報
購入から日が浅い場合や2025/09/07時点で設置直後の不具合は、販売店または設置業者の初期対応の対象となることがあります。自己分解や無理な調整を避け、状況を正確に伝える準備が重要です。症状が再現するタイミングを明確にし、電源投入直後、風量変更時、ルーバー動作時など条件を整理します。動画や音声の記録は原因特定を早めます。室内機・室外機いずれからの音か、停止中に発生するかも併せて伝えます。保証書の記載内容と設置伝票を手元に置き、受付時に提示できるようにします。
- 購入日、設置業者、型番・製造番号、症状の動画や発生条件を準備して相談する
管理会社・オーナー物件での対応フロー(賃貸)
賃貸物件でエアコンからカタカタ音がする場合は、居住者による分解や調整は避け、まず管理会社へ連絡します。発生日時、頻度、運転モード、風量設定、停止中の有無を整理し、短い動画を添えて報告すると手配がスムーズです。入居時からの不具合か、引っ越し直後の発生かを明記し、室内機の設置位置や室外機の設置環境(地面直置き・架台・バルコニー)も伝えます。管理会社の指示に従って業者訪問日を調整し、保証範囲や費用負担の説明を受けた上で立ち会います。改善後も再発時用に記録を継続します。
- 自己分解を避け、管理会社へ状況と記録を共有し手配を依頼する
停止中も鳴る・夜だけうるさい:共振・外的要因を疑う
エアコン つけてないのに音がする時の周辺チェック
停止中や夜間に「エアコン カタカタ音がする」と感じる場合は、機器内部の故障前に周辺の共振や接触を疑うのが有効です。気温差で樹脂や金属が伸縮し、軽い「パキパキ」「コトコト」が出ることもあります。まずは本体周囲の空調の流れと設置環境を点検します。カーテン、ブラインド、配管化粧カバー、近接家具、壁面装飾が微振動で当たっていないかを確認し、干渉物を離す、固定を強める、緩衝材を挟むなどで音が収まるか検証します。ルーバーを手で軽く押さえて音が変わるなら固定を見直します。停止中に微弱運転の予約や人感・温度制御が動作していないか、リモコン設定も併せて確認してください。2025/09/07時点でも基本手順は有効です。
- カーテンやブラインド、配管化粧カバー、近接家具の接触や共振を確認する
虫が原因かを見極めるサインと対策
断続的な擦過音や羽音、ファン起動時に一時的に増える音は虫混入のサインになり得ます。室内機の吸気グリル周辺で細かな振動音が続く、室外機から羽ばたきに似た周期音がする場合は、運転を停止し電源プラグを抜いて安全を確保してから確認します。吸気口とフィルターを外して目視清掃し、乾燥後に正しく装着します。室外機は吹出口やドレン口の異物を除去し、ドレンホースには市販の防虫キャップを装着します。再発防止として窓際の虫誘引源(照明、植栽、水気)を整理し、夜間の屋外照明を減光します。強い薬剤の噴霧は樹脂劣化や臭い残りの原因となるため避け、除去が難しい場合は専門点検を依頼します。
- 断続的な擦過音や羽音がある場合は吸気口の清掃と防虫対策を行う
室外機の位置・台座・近接物による共振
夜だけうるさいケースは、低速運転の振動が台座や周囲構造物と共振して増幅している可能性があります。室外機は壁、手すり、室外機同士、給排気ダクトと近すぎると音橋渡しが起きます。推奨離隔を確保し、防振ゴムや防振パッドの状態を点検、硬化やひび割れがあれば交換します。アンカーやボルトの緩み、樹脂脚のガタつき、配管のサドル固定不足も音源になります。配管が手すりや外壁に触れていないか、ドレンホースが風で当たっていないかも確認します。再現テストとして室外機に軽く手を添えて音が変化するなら共振要因が濃厚です。下記チェックリストを参考に優先度高い順で対処しましょう。
- 壁や手すりとの距離、台座のガタつき、配管の固定状態を見直す
メーカー別によくある外的要因の傾向と対処
| メーカー例 | 停止中の音の訴え傾向 | 外的要因の典型 | 初期対処 |
|---|---|---|---|
| パナソニック | ルーバー微振動の相談が散見 | カーテン接触、配管カバー遊び | ルーバー固定/干渉排除 |
| シャープ | 送風路周辺のコトコト | ブラインド共振 | 吊元とラダーの緩衝 |
| ダイキン | 室外機からの軽いコトコト | 台座ボルト緩み | ボルト増し締め/防振更新 |
| 三菱 | 本体パネルの微小伸縮音 | 壁近接による反響 | 離隔確保/緩衝材 |
| 東芝 | 停止中の断続音相談 | ドレンホース接触 | 固定クリップ追加 |
共通ポイント
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離隔の確保と固定の健全性確認
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干渉物の除去と緩衝材の適用
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低速時に顕在化する振動の抑制対策
直らない時の修理判断と費用目安:安全・コスパで選ぶ
修理依頼の基準と連絡手順
エアコンの「カタカタ音がする」症状が清掃や設置確認で解消しない場合は、早めの修理依頼が安全です。まず、発生タイミング(起動時、運転中、停止中、温度切替時)、音の種類(カタカタ、ガタガタ、カチカチ、バキバキ)、発生部位の目安(室内機、室外機、ルーバー付近)を整理します。スマホで動画と音を同時に記録し、再現性の有無も記載します。型番、製造年、設置年、設置場所の環境(高所、直射日光、塩害地域)と、リモコンや本体のエラー表示の有無を控えます。2025/09/07時点で保証期間や延長保証の残存も確認し、メーカー窓口か販売店、または地域の有資格業者へ連絡します。連絡時はブレーカーの状態、過去の修理歴、清掃の実施日も共有すると診断が早くなります。
- 発生タイミング・音の種類の記録(動画・音)、型番、エラー表示の有無を整理して連絡する
代表的な修理箇所と相場感のガイド
カタカタ音の修理は原因部位で費用が変わります。室内機では送風ファンの汚れや偏摩耗、ファンモーターの軸受劣化、ルーバー(フラップ)駆動のギア欠けやリンク緩みが典型です。室外機では固定ボルト緩みや防振不足、プロペラファンのバランス不良、ファンモーターのベアリング劣化が頻出です。設置起因の振動は据付再調整で改善することが多いです。以下は一般的な出張診断料を含まない作業・部品費の目安範囲です。実費は機種や設置条件、部品供給状況で変動します。複数見積を取り、総額で比較検討してください。
| 修理・作業項目 | 主な症状例 | 作業内容の例 | 目安費用帯 |
|---|---|---|---|
| 室内送風ファン清掃・バランス調整 | 回転時に周期的カタカタ | 分解清掃、バランス是正 | 8,000円〜18,000円 |
| 室内機ファンモーター交換 | 起動直後から継続的カタカタ/ジー | モーター/軸受交換 | 18,000円〜35,000円 |
| ルーバーユニット交換/修理 | 風向変更時のカタカタ/カチカチ | ギア/リンク交換、位置調整 | 9,000円〜22,000円 |
| 前面パネル/固定類再装着 | 本体振動でガタガタ | クリップ/ビス再装着 | 5,000円〜12,000円 |
| 室外機ファン交換/調整 | 屋外で周期的当たり音 | プロペラ交換、芯出し | 10,000円〜24,000円 |
| 室外機ファンモーター交換 | 低速〜全域で異音 | モーター交換 | 20,000円〜38,000円 |
| 据付再調整・防振強化 | 停止中も本体が揺れる | 室内外機レベル調整、防振施工 | 8,000円〜20,000円 |
- ファンモーターやルーバーユニット、据付再調整などの費用範囲を目安として示す
買い替えを検討すべきサイン
次のサインが複数当てはまる場合は買い替えが現実的です。設置から10年超で主要部品の供給終了が近い、修理見積が2万円台後半〜複数箇所で合算し高額化、暖まり/冷えが遅い・消費電力が増えた・風量が不安定など性能低下が顕著、停止中のカタカタやバキバキが気温変化で再発する、室外機の振動が大きく周辺へ影響する、同一症状の再発が短期間で起きる、といったケースです。最新機は静音性や省エネ性が改善され、年間電気代の低減で数年で差額回収できることもあります。2025/09/07時点では在庫・納期の変動があるため、早めに下見と現地見積を依頼し、既存配管や電源容量の確認を進めるとスムーズです。
- 設置年数が長く修理費が高額、性能低下が顕著な場合は更新を検討する
予防メンテナンス:カタカタ音を出さないための習慣とグッズ
月次・季節ごとの清掃・点検ルーティン
- フィルター、熱交換器、ドレン周りの清掃とネジ緩みの点検を定期的に行う
エアコンのカタカタ音を防ぐには、月次と季節ごとの清掃・点検を分けて計画的に実施します。月次はフィルターの洗浄と乾燥後の確実な装着、吸込み口とルーバーのほこり除去、前面パネルの浮き確認が基本です。季節の切替時は熱交換器の表面清掃、ドレンパンとドレンホースの詰まり確認、室外機ファン周辺の異物除去、設置台の水平・固定ネジの増し締めを行います。2025/09/07時点では冷房長期使用後の汚れ蓄積が音の原因になりやすいため、冷房終了前に内部乾燥運転を活用し、仕上げに軽清掃を加えると効果的です。最後にリモコン設定の初期化と試運転で異音の有無をチェックします。
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月次: フィルター洗浄、吸込み口清掃、パネル装着確認
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季節: 熱交換器表面清掃、ドレン詰まり確認、室外機の水平・固定確認
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仕上げ: 内部乾燥運転、試運転で異音チェック
風量・風向の適正設定でルーバー音を減らすコツ
- 自動と手動の使い分けや極端な風量を避けて共振を抑える
ルーバーのカタカタ音は、強すぎる風量や一定角度での連続首振りによる共振が原因になりやすいです。まずは風量を「自動」中心にし、体感的にうるさい時だけ「中〜弱」へ落として回転数を安定させます。風向は天井面をなでる角度に設定し、水平直撃を避けると羽根の微振動を抑えられます。首振りは常時オンではなく、冷暖房立ち上がりのみ使用し、安定後は停止する運用が効果的です。停止中のコトコトは位置ズレが原因のことがあるため、一度電源を切り入れ直して初期位置に戻します。室外機に向かう風路障害も振動の元なので、前後30cm以上のクリアランス確保が望ましいです。
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風量: 自動基準→うるさければ中〜弱
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風向: 天井なで設定で直撃回避
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首振り: 立ち上がりのみ→安定後停止
防振・防音アクセサリーの選び方
- ゴム硬度や耐候性、設置面の水平・安定性を確認して導入する
アクセサリーは設置条件に合う仕様選定が重要です。室外機には耐荷重とゴム硬度(ショアA)の適合が必須で、軽量機はやわらかめ、中〜大型機は硬めを選ぶと共振を抑えやすいです。耐候性(耐UV・耐オゾン)と耐熱範囲が屋外使用に適合しているか確認し、金具は防錆処理品を選びます。室内機では配管穴の隙間を防音パテで塞ぎ、壁振動には薄型防振パッドを背面板と壁の間に追加します。設置面は水平が前提で、傾きは振動増幅の原因です。導入後は試運転で音質の変化を確認し、緩みが出やすい初期1週間と季節変わりに再点検すると効果を維持できます。
型別の選定ポイント
| 用途 | 推奨アイテム | 重要仕様 | チェック項目 |
|---|---|---|---|
| 室外機 | 防振ゴム(置台/脚用) | 耐荷重/ショアA硬度/耐候性 | 水平・固定ネジ・設置面の剛性 |
| 室内機 | 壁面防振パッド | 圧縮変位量/反発弾性 | 背面板密着/アンカー締付 |
| 配管・穴 | 防音パテ/ブッシュ | 気密/耐熱 | 隙間充填/虫侵入防止 |
| 床振動 | 防振マット | 厚み/比重 | 接地面積/滑り止め性能 |

