「くさび足場の寸法選びで迷っていませんか?」
専門用語や部材ごとの細かな規格、センチとインチ両規格の混在など、図面や現場指示を前に「本当にこのサイズで合っているのか?」と不安になる方は少なくありません。特に、くさび足場の主要部材である支柱は【720mm・900mm・1800mm・2100mm・2400mm】など多彩なラインナップが存在し、寸法ミスは施工ミスやコスト増加の原因にもなり得ます。
「規格の違いが分からず、現場で部材が合わずに工期が遅れた」「アンチやブラケットの幅、重量、強度が曖昧で安全性に不安…」——こうした現場の声は実際に多発しています。
このページでは、くさび足場で頻出する各部材の標準寸法データや、【450mm・600mm・900mm】ピッチ、作業床の幅、法令による最大支柱間隔、高さ制限など重要ポイントを体系的に解説。現行の技術基準や各メーカー品の寸法差、現場で使えるチェックポイントまで、「実際に役立つ寸法知識」を徹底的にまとめました。
寸法選定や規格把握で失敗したくない方は、ぜひ先を読み進め、迷いのない安全・効率的な現場づくりのヒントを手にしてください。
くさび足場の寸法の基本と種類|構造部材と専門用語の徹底解説
くさび足場の基本構造と寸法用語の詳細
くさび足場は、主に建設現場や仮設工事で使用される足場のひとつで、組み立てと解体が迅速にできることが特長です。主要な寸法用語としては、支柱・アンチ・ブラケットがあり、それぞれが現場の安全性や作業効率に大きく関わります。
主な部材には以下の特徴があります。
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支柱:垂直方向の芯となり、標準的な長さは1500mm、1800mm、2100mmなど。材質はスチール製が一般的です。
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アンチ(床板):作業床として使用され、長さは標準で1800mmや1219mm。幅は500mm前後。
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ブラケット:作業スペース拡張用の支持具で、400mmや600mmなど複数サイズを展開。
これらの部材の正確な寸法を把握することで、現場ごとの設計や作業計画がスムーズかつ安全に行えます。
支柱、アンチ、ブラケットなど主要部材の名称と寸法理解
各部材の詳細な寸法と特徴を一目で把握できるよう、下表にまとめました。
| 部材 | 主な寸法(長さ×幅・単位:mm) | 重量目安(kg) | 仕様例 |
|---|---|---|---|
| 支柱(建地) | 900 / 1500 / 1800 / 2100 | 4.5〜7.8 | 主に仮設足場の芯材 |
| アンチ(床板) | 1219×500 / 1800×500 | 13〜16 | 作業床/タイプや長さ各種 |
| ブラケット | 400 / 500 / 600 | 2〜3 | 張出し・作業エリア拡張 |
| 階段ユニット | 1800/1500/1219など | 18~28 | 昇降用、スチール/アルミ |
各寸法を事前に正確に把握することが安全施工への第一歩です。
くさび式足場と他の足場(ビケ足場・枠組足場)寸法の具体比較
くさび式足場と類似した足場として、ビケ足場や枠組足場があります。ここでは、代表的な寸法の違いを比較します。
| 種類 | 支柱寸法(mm) | アンチ寸法(mm) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| くさび式足場 | 1500/1800/2100 | 1219/1800(幅500) | 工期短縮・柔軟な設計対応 |
| ビケ足場 | 1219/1524 | 1219(幅500) | 汎用性・軽量で取り扱い容易 |
| 枠組足場 | 1700/1830/2000 | 1700/1800 | 主に大規模建築・高強度 |
このように、くさび式足場は現場ごとの調整やバリエーションが豊富なのが強みです。ビケ足場とは用途や規格標準値で違いがありますので、組み合わせや発注時には各寸法の確認が不可欠です。
寸法規格による部材間の違いと使用上の注意点
寸法と構造が現場施工に与える影響と役割解説
足場の寸法規格には、メーター規格(センチ規格)とインチ規格があり、それぞれ組み合わせる際には互換性に注意が必要です。特に部材同士の規格が異なる場合、接続不良や強度低下などの重大な安全リスクが発生します。
主な注意点は以下の通りです。
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同じ現場では規格を統一して混在使用を避ける
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階段やアンチなどは長さや幅が異なるため、現場設計時に寸法の正確な確認が不可欠
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組立解体時には構造上の荷重バランスを配慮し、安全な作業帯を確保
誤った組み合わせによる労働災害リスクを最小限に抑えるためにも、カタログや図面で詳細寸法をチェックしましょう。
主要部材の寸法と機能の関連性を図解で説明
主要部材の寸法は、施工の安全性と作業効率に直結します。それぞれの特徴をまとめると
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支柱の長さは足場全体の高さや安定性の基準となる
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アンチの幅・長さで作業スペース・現場の動線が決まる
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ブラケットや階段部材による拡張性で、多様な現場ニーズに対応可能
寸法が現場の制限や作業動線に合っていないと、効率低下や事故につながるため、寸法表やCADデータを活用した事前設計が現場の安全確保に非常に有効です。正しい寸法理解と部材選定が、現場力を高め無事故・高効率な施工を実現します。
くさび足場の寸法規格と技術基準|センチ規格・インチ規格の違いと最新法令対応
センチ規格の寸法詳細と現場での実用例
くさび足場の中でも、国内で主流となっているのがセンチ規格です。標準的な寸法は支柱ピッチ450mmや900mm、作業床幅400mm〜600mmなどが採用されており、現場では安定した組立と安全な作業環境の確保に役立っています。下記は主要部材の寸法例です。
| 部材名 | 標準寸法(mm) |
|---|---|
| 支柱ピッチ | 450/900 |
| 作業床幅 | 400/500/600 |
| 階段幅 | 500/600 |
| ブラケット長さ | 400/600/900 |
現場でよく利用されるセンチ規格の特徴は、寸法が明確化されている点にあります。部材同士の互換性や、足場の「建地(たてじ)」間隔も設計図面やカタログで細かく示されています。
現場の安全性や施工効率を重視した設計が、日々の施工で高く評価されています。
標準ピッチ(例:450mm)を中心とした寸法バリエーション
くさび足場の標準ピッチは450mmが最も一般的ですが、その他にも600mm、900mm、1800mmなど複数のバリエーションが用意されています。支柱ピッチやスパンの選択によって、作業内容や現場の広さに合わせた柔軟な施工が可能です。
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450mmピッチ:短いスパンで高い安定性を確保
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900mmピッチ:広い足場面積が必要な現場で活用
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階段寸法:500mm幅、段高250mmが主流
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ブラケット寸法:400mmや600mmのバリエーション
標準ピッチを基準に、部材選定や設計段階で寸法調整を行うことが、効率的な仮設足場づくりのカギとなります。
インチ規格との違いと混合使用リスク対策
くさび足場にはセンチ規格のほかインペリアル単位(インチ規格)の製品が存在します。主な違いは支柱や部材の寸法が1.7インチ(約42.7mm)、1.9インチ(約48.6mm)など海外基準で設計されている点です。
| 項目 | センチ規格 | インチ規格 |
|---|---|---|
| 支柱外径 | 48.6mm | 42.7mm・48.6mm |
| 床幅 | 400-600mm | 450-600mm |
| ピッチ | 450mmほか | 400mmなど |
異なる規格の部材を混合して使用することは、重大な事故の原因となるため厳禁です。 部材端部やラベル、カタログでしっかり規格を確認し、現場入荷時の点検を徹底しましょう。
見分け方や寸法表記の理解ポイント
インチ規格とセンチ規格は、部材の表示や寸法表記、メーカー名で見分けることが大切です。
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部材のラベル表記を確認
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カタログや図面で規格を照合
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支柱の外径や長さを実測する
寸法の統一を怠ると、設置時の不具合や強度不足につながります。信頼できるメーカーの正規品を選び、混在使用は避けてください。
法令・技術基準に規定された寸法制限
くさび足場の組立てや使用には、労働安全衛生法と技術基準が厳しく定められています。特に寸法制限を守ることは、安全管理の基本です。
| 項目 | 制限・基準値 |
|---|---|
| 最大高さ | 31m以下(ビルダー規格など) |
| 支柱(建地)間隔 | 最大1,850mm以下 |
| 作業床幅 | 400mm以上 |
| 床材の隙間 | 30mm以下 |
| 手すり高さ | 900mm以上(先行手摺推奨) |
各種部材や階段、ブラケットも規格値・カタログ値に基づき選定が必要です。 法令に沿った適正設計と定期点検の徹底が現場の事故防止に直結します。各メーカーが提供する最新のカタログやCAD図面も有効活用しましょう。
正しい寸法基準と技術基準を理解し、安心・安全な仮設足場を構築してください。
頻出部材の寸法データを網羅|支柱・アンチ・ブラケット等の詳細数値集
支柱の寸法と重量別仕様一覧
くさび式足場において支柱は基本構造の要であり、その寸法や仕様により強度も大きく異なります。最も一般的な支柱長さは720mmから3600mmまで幅広く、現場規模や用途によって選択されます。下記の比較テーブルでは主流モデルの寸法・自重・ピッチ・最大使用荷重をまとめています。
| 支柱長さ(mm) | 質量(kg) | ピッチ(mm) | 標準使用荷重(kg) |
|---|---|---|---|
| 720 | 3.1 | 500 | 780 |
| 1219 | 4.5 | 500 | 780 |
| 1524 | 5.3 | 500 | 780 |
| 1829 | 6.6 | 500 | 780 |
| 2438 | 8.1 | 500 | 780 |
| 3048 | 9.6 | 500 | 780 |
| 3600 | 11.0 | 500 | 780 |
ポイント
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材質は主に鋼管で熱間亜鉛メッキ仕様が主流
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支柱径はφ48.6mmが標準
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剛性を高め安心施工を実現
各長さ(720mm〜3600mm)の寸法と強度特性
各サイズごとに選定ポイントが異なります。
- 720~1524mm
- 狭所や部分的な補強・中間設置に適した長さ
- 1829~2438mm
- 標準サイズで汎用性が高い。住宅や一般低層建築に多用
- 3048mm以上
- 中高層や公共建築・ビル現場に使用され、長尺でも高い強度を確保
全長が長いほど自重が増加するため、輸送・組立時の安全配慮が重要となります。
アンチ(踏板)の幅および材質別寸法比較
足場アンチ(踏板)は作業床の要であり、ビケ足場等のくさび式足場に必須アイテムです。材質や幅・長さで複数のラインナップがあり、現場の作業性や荷重条件に合わせて最適化が必要です。
| タイプ | 幅(mm) | 長さ(mm) | 質量(kg) | 標準最大荷重(kg) |
|---|---|---|---|---|
| メッシュ | 240 | 1829 | 8.3 | 250 |
| メッシュ | 240 | 1524 | 6.7 | 250 |
| プレート | 240 | 1829 | 9.5 | 250 |
| プレート | 240 | 1219 | 5.2 | 250 |
| アルミ | 240 | 1829 | 5.6 | 250 |
選定ポイント
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幅240mmが最も普及
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メッシュ: 軽量で通気性が良く、積雪期にも運用しやすい
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プレート: 踏み心地が良く耐久性重視
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アルミ: 超軽量・搬出入が容易
メッシュ・プレートタイプの長所短所とサイズごとの安全荷重
メッシュタイプ
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長所:泥・雪が溜まりにくい、軽量で設置・回収が簡単
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短所:長さが必要以上に長い場合たわみに注意
プレートタイプ
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長所:フラットな床面でつまずきリスク低減
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短所:泥や水分の除去性がやや弱い
幅や長さによる最大使用荷重を守って安全作業に努めましょう。
ブラケットと梁枠の寸法特徴
足場ブラケットや梁枠は、張出部分や隙間対応で欠かせない部材です。標準サイズの選択と設置位置が墜落防止等の安全に直結します。
| 品名 | 張出長(mm) | 重量(kg) | 対応支柱間隔(mm) |
|---|---|---|---|
| ブラケット 450 | 450 | 2.6 | 900-1820 |
| ブラケット 600 | 600 | 3.0 | 900-1820 |
| 進入防止ブラケット | 240 | 2.5 | 900 |
| 標準梁枠(Aタイプ) | 900 | 6.5 | — |
| 標準梁枠(Bタイプ) | 1200 | 7.3 | — |
特徴まとめ
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張出ブラケットは作業エリア拡張や階段設置時の補強に必須
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進入防止ブラケットは事故リスク低減対策として推奨
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梁枠は現場荷重や配置計画に応じて種類を選定
部材の寸法選択は、図面および施工指示書に基づき正確に適合させることが重要です。
くさび足場の昇降設備と階段の寸法設計基準
くさび足場における階段や昇降設備の設計は、現場の安全性と作業効率を左右する重要なポイントです。一般的に使用される鋼製やアルミ製の階段、ラダー形状のバリエーションは、設置基準と寸法基準が厳格に定められています。階段の標準スパンや高さ、手摺の高さ、足場ブラケット寸法などは、最新の技術基準・各メーカーのカタログにも反映されているため、正確な把握が必須となります。設計基準では、作業員が安全に昇降できるよう、階段の段差や幅、勾配(角度)といった寸法の詳細にも注意が必要です。特に高所作業では、昇降角度や段数によって昇降時の負担とリスクが大きく変わるため、現場規模や用途に適した製品選定と設置を徹底しましょう。
階段部材の種類と寸法仕様(鋼製、アルミ、ラダー形状)
くさび式足場の階段部材には、主に鋼製階段、アルミ製階段、ラダー型の3タイプがあります。
各部材の特徴と寸法仕様を下記テーブルにまとめます。
| 階段種別 | 標準幅(mm) | 踏板幅(mm) | 段高(mm) | 昇降角度(度) | 質量(kg) |
|---|---|---|---|---|---|
| 鋼製階段 | 500〜600 | 210〜250 | 200〜250 | 45〜55 | 18〜24 |
| アルミ階段 | 500〜600 | 210〜250 | 200〜250 | 45〜55 | 7〜13 |
| ラダー型 | 450〜500 | 40〜60 | 250〜300 | 70前後 | 6〜11 |
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鋼製階段は耐久性が高く、中高層や長期使用現場で多用されています。
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アルミ階段は軽量で、設営や解体作業の迅速化に貢献します。
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ラダー型は仮設や狭小スペース向きで、昇降頻度が低い場所に適しています。
段数別・幅・昇降角度の標準寸法解説
階段を安全に利用するためには、段数や幅、昇降角度の基準が守られているか確認することが重要です。
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段数別の標準寸法
- 2段〜5段:全高400〜1200mm、幅500mm前後
- 6段以上:全高1500mm以上、幅600mm推奨
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幅の基準
- 500mm以下は昇降時のすれ違い困難なため、600mm幅が主流です。
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昇降角度の設計基準
- 45〜55度が安全で昇降しやすく、角度が急になるほど滑り止め工夫が必須です。
現場や設置高さによって必要な段数や幅は異なります。カタログや設計図、CADデータを活用して最適な寸法を選択しましょう。
昇降ステップ・補助ステップの寸法と設置要件
昇降ステップや補助ステップは、足場の安全基準を満たすために欠かせない部材です。主な規格寸法は以下の通りです。
| ステップ種類 | 幅(mm) | 踏板奥行(mm) | 高さ(mm) | 設置間隔(mm) |
|---|---|---|---|---|
| 標準昇降ステップ | 450〜500 | 50〜60 | 200〜250 | 300以下 |
| 補助ステップ | 100〜200 | 40〜50 | 180〜220 | 200以下 |
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設置要件
- 各部材は水平・確実に固定し、ガタつきや揺れを完全に防止しましょう。
- 支柱間の設置、ブラケットとの連結は規定のクランプやロックピンで固定が必要です。
- 使用荷重や作業内容に応じて、メーカー指定の専用部材を選定することが推奨されます。
作業効率と安全確保を両立する寸法のポイント
作業現場で効率よく、安全に昇降を行うには、実際の施工・利用場面に合った寸法設計が大切です。
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四つのポイント
- 足場階段の幅や踏板幅は、荷物を持ったまま安全に昇降できる500mm以上が基本
- 段差は200〜250mm以内が脚の負担を軽減
- 昇降角度は45〜55度を超えない設計がベスト
- 手摺や中さんの設置、滑り止め加工(メッシュやラバー使用)も重要
安全な寸法設計は、墜落・転倒事故の防止だけでなく、作業者の疲労軽減にも直結します。正確な寸法選定・設置とともに、使用前の点検を徹底しましょう。
現場目線での寸法選定と施工時の留意点|間違いを防ぐ実務ガイド
用途別・高さ別の適切な寸法選び方
くさび足場は現場の用途や高さに応じて最適な寸法選定が求められます。基本となる支柱の寸法やブラケット、階段の配置は、安全性と作業効率に直結する要素です。下記に主要な部材の標準寸法をまとめます。
| 部材 | 標準寸法(mm) | 用途説明 |
|---|---|---|
| 支柱(建地) | 1800/1500/1200 | 高さ調整、主構造 |
| ブラケット | 400/600/900 | 作業床の幅確保 |
| 階段ユニット | 1500〜1800 | 昇降設備、施工階数で変動 |
| アンチ(足場板) | 400〜600 | 作業スペース確保 |
用途に合わせて以下を意識してください。
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戸建住宅現場:支柱1800mm、ブラケット600mmが多用され、搬入しやすく柔軟な設置が可能
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中高層現場:剛性確保のためスパン短縮やブラケット幅拡張を選択
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階段配置:作業動線や安全基準に適合する専用ユニットを採用
高さ・作業内容ごとに最適寸法を選ぶことが、事故防止と効率化の基礎になります。
建地、ブラケット配置、階段設置の基準まとめ
建地(支柱)の設置間隔・配置、ブラケットや階段の配置には明確な基準があります。
| 基準項目 | 内容 |
|---|---|
| 建地ピッチ | 一般的に1,800mm、強度基準で1,200mmも選択 |
| ブラケット設置幅 | 作業内容に応じて400〜900mm |
| 階段設置間隔 | 7mごと、または階ごとに1箇所設置 |
| 手摺高さ | 900mm以上 |
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支柱間の間隔は現場での強度計算や安全規準(くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準)を必ず参照
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ブラケット幅やアンチサイズは荷重や作業スペース確保を考慮
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作業員の昇降頻度に合わせて階段配置も工夫が必要
この基準を厳守することが法令順守・現場の安全確保につながります。
寸法誤認や規格混在による施工トラブルと回避策
くさび足場には「センチ(メーター)規格」と「インチ規格」が存在し、寸法の間違いや規格混在が施工ミス・現場事故の温床となります。
例えば、支柱やアンチのわずかな差異でもジョイントできず、現場での手直しや作業中断につながることがあります。
よくあるトラブル例
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インチ規格とセンチ規格の部材を混用し、連結部に隙間やガタつきが発生
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ブラケット幅の誤認による安全帯設置困難
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アンチ(足場板)サイズ不一致で歩行中に段差
トラブルを回避するためには、部材手配前の規格確認が徹底されるべきです。
回避のためのポイント
- 発注時に各部材の規格明記(mmまたはインチ表記)を必ず確認
- 現場搬入時、品番・サイズ・メーカー表示の再チェック
- 既存足場との互換性・組立説明書を現場で照合
実例解説と安全確保のための点検ポイント
実際の現場では、寸法誤認が発生した場合、下記の点に注意して早期発見・是正が欠かせません。
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組立前点検:全ての部材に寸法・規格表示があるか目視する
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組立途中点検:連結部や支柱間に異常な隙間・段差が出ていないかを確認
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作業後点検:手摺や階段など安全設備の寸法・規格漏れが無いか実測
特に初回組立や新規手配時は、現場責任者が部材リスト・図面・現物を突き合わせて点検してください。
安全確保に有効な具体的チェックリスト
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支柱間隔、ブラケット幅、階段の取付間隔を実測記録
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アンチ(足場板)は必ずしっかり固定されているか確認
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ジョイントピンやロック類の欠損・不具合がないか点検
これらを徹底することで、高品質なくさび足場設営と現場事故の未然防止が可能です。
最新製品動向とメーカー別寸法差異|寸法変動による選定上の違い
くさび足場は「国産型Aタイプ」「信和タイプ」「ロックシリーズ」などメーカーごとに寸法や仕様が異なります。選定時には標準規格の違いを事前に確認しておくことが重要です。寸法の差異は施工性や互換性、現場の安全基準にも大きく影響します。
特に支柱やブラケット、階段部材などはミリ単位での誤差も事故や不適合の原因になりやすいため、必ず最新の規格や型式を確認しましょう。各メーカーでメーター規格・インチ規格が混在する場合があるため注意が必要です。最新動向としては軽量化・高強度化されたアルミ部材や新機能パーツが登場し、省人化や時短施工も進んでいます。
主要メーカーの標準寸法一覧と比較
部材名ごとの標準寸法を比較することで、適切な足場の選定が可能です。主な寸法差異をまとめると以下のようになります。
| 部材名 | 国産型Aタイプ | 信和タイプ | ロックシリーズ |
|---|---|---|---|
| 支柱(建地) | φ48.6×1800mm・1200mm他 | φ48.6×1800mm・1200mm | φ48.6×1700mm・1200mm |
| アンチ(鋼製板) | 500mm×1829mm等 | 500mm×1829mm等 | 500mm×1700mm等 |
| 階段ユニット | 500mm幅×1829mm | 500mm幅×1829mm | 500mm幅×1700mm |
| ブラケット | 450mm・600mm | 450mm・600mm | 400mm・600mm |
リストで主な仕様の相違点をまとめます。
- 国産型Aタイプ
国内現場で最も普及。規格が統一されており、汎用性・互換性が高い
- 信和タイプ
自社開発パーツが特徴で独自部材もあり、純正同士の組合せ推奨
- ロックシリーズ
一部部材に海外保安基準サイズを採用。スパン・幅に注意が必要
新型部材やオプションパーツの寸法事情
最新モデルでは軽量アルミ支柱やワンタッチ着脱ブラケットなど新機構パーツが追加されています。これらは取付規格に互換性がない場合も多く、必ず納入書・型式での寸法確認が求められます。強化型手摺や専用階段部材も寸法規格が異なるため、計画段階で現場の寸法と照合しましょう。
部品ごとに公称寸法と実測値が異なることがあるため、設置前に現物確認を行うとトラブル防止につながります。
図面・CADデータの活用と寸法ダウンロード手順
正確な部材寸法把握にはメーカーの提供する図面やCADデータが有効です。ほとんどの主要メーカーが公式サイトやカタログコーナーで最新の足場部材図面・仕様書を公開しています。
ダウンロード手順は以下の通りです。
- 各メーカー公式サイトにアクセス
- サイト内の「技術資料」もしくは「CADデータ」「図面ダウンロード」欄を選択
- 必要な部材名称で検索し、ファイル(PDF/DWG)をダウンロード
工事計画書や仮設計画書の作成にも図面や寸法データの活用は必須です。
設計担当者や現場責任者は定期的に最新情報を確認し、部材選定や発注ミスを防ぎましょう。
くさび足場に関するQ&A|寸法・部材選定・施工トラブルの実践的疑問
利用者・作業者の実例に基づく寸法関連Q&A
くさび足場の寸法は現場の安全や作業効率に直結します。特に支柱やアンチ、階段など各部材の寸法を正確に把握し、現場ごとに適切な選定が重要です。主な部材の寸法目安を以下のテーブルにまとめます。
| 部材名 | 主な寸法・サイズ | 特長・用途 |
|---|---|---|
| 支柱 | 0.9m/1.8m/2.4m/3.6m(長さ)・φ48.6mm(直径) | 基本となる垂直部材 |
| アンチ | 幅400mm/500mm/600mm・長さ1,800mm/2,000mm | 平台、踏板部分 |
| 階段 | 幅600mm/高さ1,800mm基準 | 昇降専用部材で設置義務あり |
| ブラケット | 250mm/300mm/400mm/500mm | 足場幅調整など |
作業時のよくある質問として、「支柱寸法の選び方」や「アンチの幅の違い」「階段設置のルール」は多く寄せられます。現場条件や作業スペース、法令基準に合わせて、部材の寸法と規格を確認したうえで正しく組み立てることが重要です。特にビケ足場はくさび式足場の一種ですが、メーカーや型番によってサイズが異なる場合があるので、必ずカタログや図面で適合確認が必要です。
組み立て計画や現場管理のための寸法知識
くさび足場の組み立てや現場管理には、部材寸法の理解と正しい測定が欠かせません。図面を読み解く力は現場効率、安全管理の鍵となります。寸法測定の際の主なポイントをリストで整理します。
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現地測量時は、足場の最外幅・アンチの最大幅や階段スペースなどを正確に測定
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支柱ピッチや壁つなぎの間隔、ブラケットの出幅は、必ずメーカー基準を確認
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図面から部材構成を確認し、必要資材を事前にリストアップ
寸法管理を怠ると仮設作業台や作業用通路の幅が不足し、作業者の安全を損なうリスクが高まります。支柱、ブラケット、アンチなどの部材は現場に合わせて適切な寸法を選定し、規格が混在しないよう徹底した事前確認と現場管理が求められます。しっかりした寸法管理・図面把握が、安全な足場施工とトラブル防止に直結します。

